ウイングアーク1st MotionBoard
パナソニック アプライアンス社、25項目の工場指標をBIダッシュボードで見える化
ウイングアーク1stは、パナソニック アプライアンス社が家庭用燃料電池「エネファーム」を製造する草津工場(滋賀県草津市)で、BIダッシュボード「MotionBoard」を導入したことを発表した。
ウイングアーク1stは2018年7月20日、パナソニック アプライアンス社が家庭用燃料電池「エネファーム」を製造する草津工場(滋賀県草津市)で、BIダッシュボード「MotionBoard」を導入したことを発表した。
エネファームを製造するパナソニック アプライアンス社は、草津工場を拠点とし、2019年度末までに自社累計20万台の生産目標を掲げており、IoT(Internet of Things)を活用した高効率、高品質工場の実現に取り組んでいる。
具体的には、デジタルによる“見える化”を追求した「現場密着のIT」の使い倒しと、AIやセンシングなどの技術を駆使した「先進のIT」の使いこなしを高度に融合させ、付加価値の高い製品を作る“究極の工場IoT”の実現を目指す。
◎「スマート工場/工場IoT/製造業IoT」関連の 事例、課題、解説 動向など:
» パナソニック佐賀工場は2つの顔を持つ、全長100mの生産フロアで見たスマート工場の可能性
» 製造業が変わらなければならない「理由」とスマート工場の実現に必要な「視点」
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
草津工場における「人モノづくり」をベースとしたIoTへの取り組みは、4M3H(※)に関するデータを集約し、その変化点を見える化することからスタート。そのデータ基盤として採用されたのが、MotionBoardである。
※4Mは「Man(作業者)」「Machine(機械設備)」「Material(原材料)」「Method(作業方法)」のことで、これら要素の組み合わせよって生産性や品質が決まるとされている。一方、3Hは「初めて」「変更」「久しぶり」のことで、これらに起因するヒューマンエラーを削減することで、効率を高めることができる。
「MotionBoard」採用の決め手は?
これまで、紙の台帳で管理していた生産実績や進捗(しんちょく)状況、品質に関するさまざまなデータを、一からデジタル化する取り組みを推進するに当たり、データ入力の容易さが高く評価され、MotionBoardの採用が決まったという。
現在、草津工場では、MotionBoardを基に、4Mの変化や品質情報など、25の工場指標のデータを閲覧できる仕組み「工場見える化システム」を構築し、運用している。
MotionBoardの導入効果としては、例えば、作業ナビゲーションとビデオカメラを連動させた人の作業(アナログな動き)の見える化(デジタル化)を実現。これにより、製品の品質異常を検知した際に、作業内容を分析することで真因を究明したり、作業者に無理な姿勢を強いている作業操作や非効率な手順を検証したりするなど、作業改善や事故防止に効果を発揮している。
また、工場のさまざまな情報をつないだことで、現場から改善案が創出されるようになり、“自律的に改善する職場”へと変化。実際、そうした変化からIoTを用いたポカヨケ(作業ミス防止)の仕組みが生まれ、ラインに導入されているという。
さらに、草津工場では「バラツキのないとがったモノづくり」に向けて、職人技を汎用化する取り組みを開始。職人の動作をセンシングしたデータをAIで分析し、そこから得られた学習モデルを各プロセスや設備にフィードバックすることで高度な作業の自動化を目指す。さらに、ロボティクスを活用した官能作業の自動化にも着手している。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 「カイゼン」を中心にデータ活用が進む製造業、課題はROIと人材
» 77.3%が“つながる工場”実現に向けて取り組みを開始――経営層も投資に意欲
» PTCはIoTベンダーになったのか? CAD、PLMユーザーに向けたメッセージ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
導入事例(製造IT)
ITツール/サービスを活用した生産性・品質向上、コスト削減など、製造現場の課題解決やさらなる革新につながる“デジタル活用”の事例を多数紹介。製造現場のITツール選定・導入のヒントにぜひご活用ください。
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] 自動車業界には好機 脱炭素×コスト削減×現場改善を実現するエネルギー戦略 -
製品資料
[株式会社 Green AI] 脱炭素投資をすぐ回収したい 自動車業界にも有効なCO2削減アプローチ -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
CAE解析をAIエージェントに任せてみた 人は何を担うのか
-
2
「見て覚えろ」が通じない時代 製造業の保全技術はどのように継承すればよい?
-
3
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:製造現場にフィジカルAIをどう実装するか――電子版2026年9月号
-
4
スマート工場動向調査2026
-
5
はじめての化学工学まとめ(Part1)
-
6
QC活動の形骸化はどう防ぐ? 実効性のある業務へ転換する3つの解消策とは
-
7
自律走行搬送ロボット(AMR)の位置推定と自律走行はどこまで高精度化できる?
-
8
動き出したファナックの「フィジカルAI」
-
9
製造現場などを支える状態監視システム サンプリングの位相ずれを減らすには?
-
10
【読者調査結果】製造業の脱炭素動向調査2026
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー