NEC ARmKeypad
スマートグラスとスマートウォッチを活用したARピッキング支援ソリューション
NECは、スマートグラスとスマートウォッチを用いて作業者の腕を仮想キーボード化する「ARmKeypad」の新機能により、対象物から視線を外さない“アイズフリー”での操作を可能としたARピッキング支援ソリューションを開発した。
NECは2017年11月7日、スマートグラスを活用したAR(拡張現実)によるピッキング支援ソリューションを開発したことを発表した。
同ソリューションは、NECが2015年11月に開発したスマートグラスとスマートウォッチを用いて作業者の腕を仮想キーボード化する「ARmKeypad」の新機能を活用して開発したもので、対象物から視線を外さない“アイズフリー”での操作を実現する。
アイズフリー操作により、製造現場での作業時間が18.2%削減
従来のARmKeypadでは、腕に表示される選択画面をタッチ(振動)することで入力を判別していたため、視線移動が発生。取り違いなどが想定される現場や作業スピードが求められるシーンでの利用に難があった。
こうした課題に対し、同社はスマートグラス上に表示される選択画面を腕の傾きと腕へのタッチにより入力可能とする、アイズフリー操作機能をARmKeypadに追加した。そして、この新機能を用いて、製造、物流、その他の分野でのピッキング業務をARで支援するソリューションを開発した。
同ソリューションでは、作業手順の見える化とアイズフリーでの操作機能を提供する。作業者のスマートグラス上にARで作業手順のガイドを表示。棚に保管されている対象物の位置をARでガイドすることで、経験の浅い作業者や作業内容が頻繁に変わる現場でも、ミスなく効率的にピッキング作業が行えるという。
スマートグラスに表示される画面操作については、作業者の腕に装着したスマートウォッチの加速度センサーを利用し、腕の傾きにより項目の選択を行い、腕へのタッチ操作で入力を可能とする。これにより、視線を対象物から外すことなく確認登録作業が行える。さらに、視覚による操作フィードバックの他、体性感覚による操作フィードバックを活用できるため、感覚的な操作が行える。
現在、病院の薬剤部や工場(製造現場)において実証実験を進めており、既に作業ミスの改善や作業時間の短縮といった効果が確認できているという。
製造現場での実証実験は、NECネッツエスアイのsDOC埼玉センターで実施している。ICT機器の修理業務における物品管理作業にて検証。修理見積時や修理作業の際、預かった機器を一時保管している棚から探す作業を、ARによるガイド表示で支援するというもの。この実証実験では、従来に比べて作業時間を18.2%削減できたそうだ。
今後同社は、ARmKeypadを活用し、製造、物流以外にも警備、流通など、ハンズフリーやアイズフリー作業が必要となる業種、業務の効率化に貢献したいという。
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