PTC Vuforia 7
自動車や家電などの物体にコンテンツを配置できる新機能を搭載したAR開発基盤
PTCは、AR(拡張現実)開発プラットフォーム「Vuforia」の最新バージョン「Vuforia 7」を発表。コンテンツを多様な物体や環境に配置するための機能強化が行われた他、より多くのデバイスで高度なAR体験が利用できるようになったという。
PTCは2017年10月2日、AR(拡張現実)開発プラットフォーム「Vuforia」の最新バージョン「Vuforia 7」を発表した。
デジタルコンテンツを多様なオブジェクトや環境に配置するための機能強化が行われた他、より多くのデバイスで高度なAR体験が利用できるようになったという。
最新版では、Apple「ARKit」やGoogle「ARCore」にも対応
Vuforia 7では、既存のコンピュータビジョン技術では認識できない“物体”にコンテンツを配置するための新機能「モデル・ターゲット」を搭載する。紙媒体や製品パッケージ、コンシューマー製品などに見られる詳細な視覚的デザインに依存する手法とは異なり、モデル・ターゲットは物体の形状を認識する機能である。この機能により、自動車、家電製品、工業用設備/機械といった物体そのものに、コンテンツを配置できるようになり、従来のユーザーマニュアルや技術サービス手順書に置き換わる、新たな種類のARコンテンツを実現できるという。
さらにVuforia 7では、開発者からの要望に応え、コンテンツを水平面に配置する機能が搭載された。Vuforiaの「グラウンド・プレーン」機能を利用することで、屋内外問わず、コンテンツを地面や床、テーブル上に配置できるようになる。グラウンド・プレーンは、2013年に発表された「スマート・テレーン」機能を拡張するもので、幅広いデバイスに対応する。自宅での家具のショッピングから製品設計時のデザインレビューまで、さまざまな視覚化アプリケーションを開発する開発者にとって理想的なソリューションになるとしている。
これらに加え、Vuforia 7では幅広いデバイスで高度なAR体験を提供する新機能「Vuforia Fusion」を提供する。Vuforia Fusionは、カメラ、センサー、チップセット、ソフトウェアフレームワーク(ARKit、ARCoreなど)におけるAR対応技術の断片化の問題を解決するもので、開発者は最適なAR体験をVuforia APIのみで実現できるという。Vuforia Fusionでは、100種類以上のAndroidやiOS対応デバイスに加え、ARCoreやARKit対応デバイスに向けて、高度なVuforia機能を提供するとしている。
Vuforia 7はARKitに対応し、Unityの次期バージョンで利用可能になる。また、グラウンド・プレーンは、新たな無償オプションの一部としてUnityに含まれる予定。Vuforia Engine SDKは2017年中にXcode、Android Studio、Microsoft Visual Studio向けに提供を開始する予定で、ARCore対応は2018年初頭に予定されている。現在、開発者は、Unity 2017.2をダウンロードするか、developer.vuforia.comにアクセスすることで、Vuforia 6.5を利用できる。
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