DMG森精機 CRPプロジェクト
工作機械大手のDMG森精機が取り組む「日独システム統合」への道のり(3/3 ページ)
ツリーかマトリクスか……
フェーズ2では、BOMおよびPDMシステムをPLMに統合する取り組みが進められた。旧Gildemeister側では先行して(フェーズ1の段階で)、これまで使用してきたBOMおよびPDMシステムをPTCの「Windchill(Windchill PDMLink)」に移行した。Windchillを採用した決め手は、ドイツ側で行ってきたツリー構造でのBOM管理が可能だからだという(またCreoとの親和性も)。旧Gildemeister側ではこれまでツリー構造でBOMを管理し、日本側では独自のBOMシステム「08-Buhinhyo」を用いてマトリクス構造でBOMを管理していた。
「BOMを統一することで双方の形式に読み替える手間を軽減できる。そこで、C-BOM(Corporate Bill of Material)としてツリー構造に統一することにした。ただ、ドイツ側のツリー構造と全く同じではなく、下流工程に流す情報が異なるので、そこをすり合わせ、整備して必要な情報を新たにBOMに盛り込むことにした。そのため、ドイツ側にとっても新しいBOMとなった」(新海氏)。
また同時に、部品管理上の課題についても取り組んだという。「そもそも日本とドイツで部品番号体系が全く異なり、持っている属性も違っていた。また同じ部品に対する英語での呼び方も双方異なっており、統合は不可欠だった」と新海氏は述べる。470種類ある部品を1つ1つ、どのような名称で呼ぶか、どのような情報を含めるかを決めていき約3年かけて整備していった。
そして現在――。3D CADの統合はほぼ終わり、部品の統合ルールも決定。新ルールにのっとった部品およびBOMのデータ共有を間もなく展開していくフェーズにあるという。「その他、電気CADなどの統合も進めてきた。今後は、ERPシステムの統合を含め、日独間でのソリューション、プロセス、システム統合の検討に取り組んでいく」(新海氏)。
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