設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用(9)
課題解決に役立つ「3D CAD」をどうやって評価・選定すべきか?(3/3 ページ)
データが軽い/重い
データのハンドリング性に関しても評価すべきです。例えば、部品点数が多く、比較的単純な形状を設計することの多いメカ設計においては、データが軽量で、ワークステーションでなくとも動作する軽快な3D CAD、例えばiCAD SXなどが適しているでしょう。iCAD SXの場合、自由曲面ではなく解析曲面を用いてモデル表現を行うことで、データ量を小さくし、この解析曲面に特化したCGS(構成表現)を行うことによって軽量なモデル形状を実現しています。これ以外の3D CAD製品に関しても、データの軽量化や動作パフォーマンスの向上に関するアップデートが頻繁に行われています。
ヒストリー/ノンヒストリー
3D形状のモデリングを行う際、その作業の履歴情報を保持し、後から形状を変更できるヒストリー型の3D CADがあります。このタイプの3D CADは、パーツの寸法を決める部分がパラメータ化されているので、詳細設計の際、フィーチャー編集機能により、このパラメータを編集することで形状を変更できます。また合致条件の編集により、アセンブリの状態も編集可能です。
一方、履歴や合致条件を持たないノンヒストリー型の3D CADもあります。このタイプは、履歴情報を持たないため、ヒストリー型のものよりもデータが軽く、パーツの形状変更やアセンブリ上のパーツの位置変更を、数値入力あるいはその形状をダイレクトに編集することで実現します。2D CADを使い慣れていた人には、設計の考え方が似ているため、ノンヒストリー型の3D CADの方が親しみやすいかもしれません。
筆者が使用する3D CADは、iCAD SXとSOLIDWORKSです。iCAD SXはアセンブリを設計した後に、パーツ化を行うことがコンセプトになっています。一方、SOLIDWORKSはパーツ構造を先に設計し、これをアセンブリとして構築していくことがコンセプトになっています。それぞれ設計手法の特徴が異なりますので、どちらが現状の設計現場の課題解決に適しているのかも見極める必要があります。(次回に続く)
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 設計現場の56.5%が3D CADを活用、2次元からの「移行予定なし」も16.7%
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» オープンソースの無償3D CAD「FreeCAD」の機能まとめ
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設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用
設計品質の向上、さらなる生産効率化など、設計・製造現場では常に厳しい要求が突き付けられている。そうした中、3D CADをはじめとしたツールの導入やより効果的な使い方を追求した組織としての取り組みも行われている。本連載では3D CAD/3Dデータ活用にフォーカスし、プロジェクト管理者がどのような視点で現場改革を推進していくべきか、そのヒントを提示する。 ◎こんなキーワードに興味のある方にオススメ:[3D CAD][3Dデータ][3D推進][3次元設計][設計品質向上][ツール導入]
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