アドバンテスト AirLogger WM2000シリーズ
配線不要の無線データロガーに新シリーズ登場、温度・電圧・ひずみの計測が可能に
アドバンテストは、無線データロガー「AirLogger」の新シリーズとして「AirLogger WM2000」の販売開始を発表した。従来品でサポートしていた温度に加え、電圧、ひずみの計測にも対応する。
自動車産業に代表される製造業の開発現場や研究開発の場において、一般的に使われているデータロガーは、測定部とデータ処理部がケーブル接続されているものがほとんどだ。そのため、測定の準備から測定、後片付けまでの作業が煩雑となり工数が掛かることから、現場では効率化が求められている。同時に、測定対象物のダウンサイジングや高密度実装化が進んだことで、測定部の小型化、多数ポイントでの同時測定処置など、ニーズも多様化しつつある。
こうした課題を受け、アドバンテストは2017年4月26日、無線データロガー「AirLogger」の新シリーズとして「AirLogger WM2000」の販売開始を発表した。新シリーズは、2014年に同社が販売を開始した無線温度ロガー「AirLogger WM1010」がカバーしていた温度に加え、電圧、ひずみの計測にも対応したもの。新開発した「温度/電圧」「ひずみ」の2種類の測定ユニットにより、温度、電圧、ひずみの計測に対応する他、温度/電圧測定ユニットに電圧出力型の各種センサーを取り付けることで、湿度、照度、圧力、風速などの計測もサポートする。
さらに温度/電圧測定ユニットは、従来の1ch(チャンネル)仕様を2、7chに拡大した2タイプをラインアップ。7chタイプに関しては高密度実装技術により、1ch当たりの大きさが従来比約60%減という小型化を実現する。温度/電圧測定ユニット、ひずみ測定ユニットから取得した異なるデータは、単一のPC通信ユニットで一度受信できるため、用途にマッチした柔軟な組み合わせの計測も行える。
以下に、AirLogger WM2000シリーズの特長を示す。
| 特長 | 概要 |
|---|---|
| 測定対象の充実 | 従来品で対応していた温度だけでなく、電圧、ひずみの測定が可能。さらに、センサーの交換により、湿度、照度、圧力、風速など、さまざまな測定にも対応する。防水アタッチメント、耐熱ケースなども使用できる |
| メモリ機能 | データ送信に利用する無線通信が不安定な場所でも、測定ユニットに搭載したメモリがデータを保持し、電波の復旧に伴いデータを補完 |
| ソフトウェアスイッチ機能 | 電池駆動式の小型測定ユニットから電源スイッチをなくし、PC操作でON/OFFが可能に |
| 同時測定ポイント数 | 温度/電圧測定:最大700ポイント。ひずみ測定:最大100ポイント |
| リアルタイム同期モニタリング | PC通信ユニット1個に、測定ユニットを最大100個接続可能。「温度/電圧」「ひずみ」の異なる測定ユニットも同時接続が可能 |
| 表1 AirLogger WM2000シリーズの特長 | |
AirLoggerシリーズは、小型の測定ユニットから、USB型のPC通信ユニットへ無線通信で測定データを送信し、PCに表示、保存できるデータロガー製品。従来困難とされていたタイヤなどの回転体や動体の測定にも活用できる他、さまざまな空間やフィールドで利用できるという。配線の煩わしさからの解放、複数ポイント同時測定、各種計測同期モニタリングなどにより、計測作業の効率化が可能となる。
AirLogger WM2000シリーズの販売価格は以下の通りである。
| 製品名 | 販売価格 |
|---|---|
| WM2000シリーズ測定ユニット共通 PC通信ユニット(1個) | 5万円 |
| 2ch温度/電圧測定ユニット(1個) | 6万円(複数個セット価格あり) |
| 7ch温度/電圧測定ユニット(1個) | 15万円(同上) |
| 120Ωひずみ測定ユニット(1個) | 5万円(同上) |
| 350Ωひずみ測定ユニット(1個) | 5万円(同上) |
| 表2 AirLogger WM2000シリーズの販売価格 | |
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