IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト(8)
ソフトウェアテストの施策と運用(前編)――IoT時代を生き抜くテスト施策(2/6 ページ)
「アメとムチ」で進める、テストの再利用
次に紹介する施策はテストの再利用に関することである。アジャイルであれば、何回もテストを繰り返し実施するので、テストの再利用は当然やるべき施策である(やらないとお金ばかり掛かってしまう)。もちろんウオーターフォールでもコスト低減のためにテストの再利用は重要である。
既存テストを再利用する試みは行われるが、新規に作成したテストを後のプロジェクトで再利用させるための施策は弱い。これは今回のプロジェクトだけに限ればコストが増えるだけであり、誰も得をしないと思われてしまうからである。
そして、このように作られたテストケースは再利用しにくいテストケースになり、ますます再利用が進まないことになる。これがアジャイルと比較して、テストの再利用が進まない理由の1つである。
テストの再利用は、「未来の自分たちへの投資として考えて実施すべき」というどこかの教科書にあるような物言いだけでは実施されないだろう。それよりも会社施策として、アメとムチを用いる方が良い(きっぱり)。これらのテスト施策を図1に示す。
ソフトウェアテストにおける別側面で重要な施策としては、第5回の後半で紹介したテスト技術者の要員問題がある。これはウオーターフォールに限った話でなく、全てのソフトウェアテストの施策であり、詳細については後述する。
とあるテスト現場より(1)
A:「システムテストリスクって、結局、問題の後回しのことですよね」
B:「うーん、これについては後回しだな」
A:「……。このユーザー参加って、怒られそうで、嫌なんですが」
B:「君の普段の行いが悪いからだな。もちろん、君の場合は徹夜の合宿で反省会だな」
A:「えー!でもユーザー参加やテスト自動化なんて、アジャイルの物まねじゃないですか?」
B:「いや、ウオーターアジャイルと呼んでくれ。って俺、カッケー?」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト
言うまでもなくソフトウェアテストは重要だが、IoTやAIなどの新しい概念によってソフトウェア自体の在り方が変わりつつある中、旧来からのテストを踏襲するだけでは成果は得られない。新時代のソフトウェアテストについて、考察する。
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] AIで脱炭素計画を最適化、初年度からエネルギーコストとCO2を削減する方法 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の開発動向、日本の投資戦略やコスト目標の見通しは?
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:フィジカルAIが生み出す新たな「設計思想」――電子版2026年8月号
-
2
半導体装置メーカー 業績まとめ【2027年3月期第1四半期】
-
3
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part4)
-
4
一時は時価総額トヨタ超え キオクシア2026年度の動向
-
5
微細配線間の絶縁劣化をどう捉える? 先端パッケージ評価の最前線
-
6
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part1)
-
7
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:2026年上半期の半導体業界を振り返る――電子版2026年7月号
-
8
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part3)
-
9
CADツールの見直しは本当に必要? 切り替えの理由と効果を7つの質問で検証
-
10
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part2)
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー