ミマキエンジニアリング 「3DUJ-P」(仮)
1000万色フルカラー3Dプリンタ、「色」にこだわり市場投入
ミマキエンジニアリングが、開発中であった「1000万色フルカラー3Dプリンタ」の2017年販売を発表。高精細はもちろん、Japan colorを約90%カバーするなど色の再現性や彩度に注力し、写真的な表現も可能な3Dプリンタとして訴求する。
ミマキエンジニアリングが店舗総合見本市「JAPAN SHOP」に、開発中の“1000万色フルカラー3Dプリンタ”「3DUJ-P」(仮称)を参考展示した。2017年内に販売を開始する予定で、価格は1500万~2000万円程度の見込み。
単純に立体物を作り出すのみにとどまらず、商業印刷を手掛ける企業ならではの特徴としてオフセット印刷の色標準であるJapan colorを約90%カバーするなど、色の再現性や彩度にも注力した。立体看板(サイングラフィック)や産業分野における3Dモックアップ、建築模型といった分野への導入を狙う。
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同社は2015年5月に3Dプリンタ事業への参入を発表。事業第1弾として、1000万色の表現を可能とした3D造形出力サービス「フルカラー3Dプリントサービス」を提供してきた。
このサービスは培ってきたインクジェットプリンタ技術を生かして開発した「フルカラーUV硬化インクジェット方式」3Dプリンタを用いて出力サービスを提供しており、販売予定を明かした3Dプリンタ「3DUJ-P」(仮称)は、この提供してきた技術を3Dプリンタの形で販売するものだ。
「3DUJ-P」(仮称)の造形方式にはもちろんフルカラーUV硬化インクジェット方式を採用しており、最大造形サイズは508×508×305mm。この造形方式ではインク吹きつけによるプリントとUV照射による硬化を繰り返すため、同様にフルカラー3Dプリンティングが行える石こうインクジェット式に比べやや造形時間を要するが、ミマキエンジニアリングでは色数や発色、精度、強度などで優位性を持つとする。
独自開発のアクリル系UV硬化インクとサポート材を噴射しながら積層して3Dモデルを造形していくが、そのインク色はCMYKおよびホワイトとクリアの組み合わせとしており、クリアを導入することで、造形物に透明感を持たせることに成功している。また、Japan colorを約90%カバーする色域を持つことで「石こう方式では実現できない」(同社)色表現が可能であるとする。
このアクリル系UV硬化インクはABS樹脂と同等の強度と柔軟性を持っており、ねじ切りやドリルによる穴開けといった2次加工にも対応できる。またアクリル系樹脂であることから、オーバーコートの塗布や含浸透剤なしでの磨き上げも行える。サポート剤は水溶性であり、後処理の容易さも特徴といえる。
3Dプリンタは一時のブームともいえる状態が落ち着き、産業向けとしても用途に合わせて造形方式を使い分ける機運が高まっている。100万色を超えるようなフルカラー着色された状態で出力したいとなると、現時点では粉末石こうを用いた方式が主流だが、ミマキエンジニアリングは「商業印刷とインク開発を手掛けてきた経験を生かした、色域と材料特性には自信がある。透明度のある色再現と高精細が強みだ」とUV硬化式で打って出る。
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