IoTスペシャリストを目指そう(8)
第8問 IoTで用いられるネットワーク(3/3 ページ)
解答と解説
解答
正解は、
3.6LoWPANは、IPv6に対応した省電力無線通信である
です。
解説
この問題は、IoTで用いられる各種ネットワーク規格に関する知識を確認しています。
選択肢1.はBLE (Bluetooth Low Energy)に関する問題です。BLEは従来のBluetoothに対して通信速度やデータサイズを小さくすることで、ボタン電池1個で数年動作できる省電力性を実現したものです。これまでのBluetoothとは互換性がないため,どちらにも対応するためにはデュアルモードの機器が用いられます。
選択肢2.で取り上げているZigBeeのノードには「コーディネーター」「ルーター」「エンドデバイス」というデバイスタイプがあります。コーディネーターはPANを立ち上げる機能を持つもので、使用するPAN IDと周波数を決定します。ルーターやエンドデバイスはその情報をもらってネットワークに参加します。エンドデバイスはデータの中継を行わないので、通信を行っていない時にスリープすることで電池寿命を延ばすことが可能ですが、ルーターは他のデバイスのデータを中継するので、スリープすることができません。
選択肢3.が正解です。6LoWPANはZigBeeと同じIEEE802.15.4を下位層に用いていますが,ネットワーク層はIPv6に準拠しています。IEEE802.15.4のパケットのサイズが小さいため,IPv6のパケットをそのまま伝送することができないので,ヘッダ圧縮やパケットの分割などで対応しています。
選択肢4.のWi-SUNは東京電力がスマートメータ(通信機能付き電力計)やHEMS(Home Energy Management System)用に採用した通信プロトコルで、HANで用いられます。IEEE802.15.4g及び4eとして標準化されました。なお,IEEE802.15.4はZigBeeなどの下位層で用いられる規格です。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか? また次回、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題をお届けしたいと思います。お楽しみに! (次回に続く)
著者紹介:
末石吾朗(すえいしごろう)
東京電機大学 講師、テクノウォーカー/
サートプロ IoT技術講師
1977年、埼玉大学理工学部電子工学科卒業。第一種情報処理技術者、オンライン種情報処理技術者、マイクロコンピュータ応用システム開発技術者(中級)、デジタル工事担任者他の各種情報処理試験に合格し、組み込み技術、プログラミング、情報処理のセミナー講師、執筆活動などを行う。情報活用能力認定試験(J検)作問委員歴任。
主な著書(共著):「人工知能概論」(専門教育出版)、「C言語プログラミング」(一橋出版)、「ハイクラスC言語コンパイラ&インタプリタ」(技術評論社)、「応用情報技術者試験 午前精選予想問題集」(東京電機大学出版局)、「応用情報技術者試験 午後解法の手引き」(東京電機大学出版局)がある。
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IoTスペシャリストを目指そう
IoTプロジェクトを計画・推進するには、産業システム、法律、デバイス開発、無線ネットワーク、データ分析、セキュリティなど幅広い知識が必要となります。本連載ではIoT検定制度委員会監修の下、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題し、その解答を詳しく解説していきます。
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