設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用(3)
「3D CADの立ち上げが思うように進まない」――聞き取り調査で問題を抽出せよ!(2/2 ページ)
個人面談、ブレーンストーミングのメリット/デメリット
次に、個人面談、ブレーンストーミングのメリット/デメリットについて筆者の経験からまとめてみます。
| 種類 | 長所 | 短所 |
|---|---|---|
| 個人面談 | ・キーマンの選択漏れがない | ・選ばれない人の意見が漏れる ・対象人数が多いと時間がかかる |
| ブレーンストーミング(集団) | ・意見が出やすい | ・ファシリテーターのスキルが必要 ・意見の埋没の可能性がある |
| アンケート | ・質問内容の漏れが起こらない ・質問相手の時間を制約しない |
・文章表現による理解度 |
| 表1 個人面談、ブレーンストーミング、アンケートのメリット/デメリット | ||
プロジェクトを検討する上で、どのようなヒアリング方法をとるかは、状況に応じて考えることが必要です。
個人面談では、個人から思わぬ意見が聞き出せる可能性もあり、またプロジェクトに参画すべき人が見つかるかもしれません。一方では否定的な意見や無関心な人がいることにも気付くかもしれません。ブレーンストーミングでは、“自分事で考える”という1つの機会提供になる可能性もあります。筆者も当該者意識を持たせるためにブレーンストーミングを行うことを考えたのですが、まずは「個人の話を聞きたい」というところから、個人面談を進めることにしました。
聴取した意見をどうやってまとめる?
意見聴取を行った後、その意見をまとめる必要性があります。ユニークな意見もあれば、誰もが考えている意見もあり、またある意見の発展的な意見というものもあります。これらをまとめる上では、「KJ法」や「マインドマップ」を用いることが有効です。
KJ法とでは、ブレーンストーミングで出されたアイデアや意見をテーマごとにグループ分化をして図などによって分かりやすくしていきます。グループで意見出しを行うような場合は有効です。付せんを用いてペタペタと貼りながらグルーピングしていく手法は、皆さんも企業内研修などで経験があるのではないでしょうか。
筆者の場合は、1人で意見をまとめていったため、マインドマップを用いました。筆者は、マインドマップとはアイデアや考えを“絵”で表すことで、イメージとして整理することができるものだと理解しています。主題となるものを中心において、そこから始まる内容をその周りに展開していきます。これはイメージとしての展開なので、いつ見ても自身では分かりやすいものになります。
箇条書きやPCを用いて“表”でまとめることも有効ですが、時間が経過したときに、自身でもどう整理したのかが分かりにくいという経験はないでしょうか? このマインドマップの場合はイメージの展開でまとめられていくので、このような経時的な理解の劣化が起きにくく、逆に経時的に編集することによって、さらにまとめ上げていくことも可能な便利な道具です。ここでは、個人面談で得た内容を、マインドマップの中でイメージ化していきます。
以下に、筆者が作成したマインドマップの一例を示します。私は手描きをオススメします。
このように、筆者はマインドマップで問題と課題をまとめた上で、経営層に対して報告を行い、さらに意見を聞いて、経営層の思う期待も盛り込んでいきます。また、個人面談で聞いた情報は、他の個人面談対象者は知りません。話が一方通行にならないためにも、当該部門であるメカ設計者に対して、これらの内容を伝え、質疑応答を行い、ヒアリングの作業を終了します。
こうしたプロセスにより、問題がクリアになり、そこから課題を追求していくわけですが、その話は次回紹介したいと思います。お楽しみに! (次回に続く)
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設計・製造現場を変革する3D CAD/3Dデータ活用
設計品質の向上、さらなる生産効率化など、設計・製造現場では常に厳しい要求が突き付けられている。そうした中、3D CADをはじめとしたツールの導入やより効果的な使い方を追求した組織としての取り組みも行われている。本連載では3D CAD/3Dデータ活用にフォーカスし、プロジェクト管理者がどのような視点で現場改革を推進していくべきか、そのヒントを提示する。 ◎こんなキーワードに興味のある方にオススメ:[3D CAD][3Dデータ][3D推進][3次元設計][設計品質向上][ツール導入]
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