IoTスペシャリストを目指そう(6)
第6問 IoTシステムの外部委託(2/2 ページ)
解答と解説
解答
正解は、
2.派遣契約においては、派遣先の責任者からの指揮命令に従う。
です。
解説
従来、外部へ委託する形態としては「派遣契約」と「請負契約」の2種類が一般的でした。最近は、変化に対する柔軟な対応が可能で、必要とするスキルの人材調達である準委任契約に注目が集まっています。この準委任契約は、SES契約(システムエンジニアリングサービス契約)という名称で、システム開発などで活用されています。
準委任契約(SES契約)では、システムの完成を支払い要件に含めず、成果物の納入義務が無い条件になります。そのため、外部の変化要因が大きいIoTシステム開発を準委任契約(SES契約)で外部委託することで、効率的でかつ柔軟性の高い対応が可能となります。
ただし、指揮命令などに関する項目について誤理解が発生すると、偽装請負と類似の問題につながるため、十分な注意が必要です。
選択肢1.は、請負契約においては、特に別途契約を実施した場合を除いて進捗報告は必要ないため、誤りです。
選択肢3.は、派遣契約では、瑕疵(かし)担保責任を負わせることは出来ないため、誤りです。
選択肢4.は、準委任契約においては、成果物の納入は必要無いため、誤りです。
IoTシステムの開発における外部委託では、外部要因の変化がはげしく、エンジニアの技術力が必要となる場合が多いため、準委任契約(SES契約)が効力を発揮する場合が多いと考えられます。
さて、今回の内容はいかがでしたでしょうか? また次回、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題をお届けしたいと思います。お楽しみに! (次回に続く)
著者紹介:
高安篤史氏(たかやすあつし)
コンサランス 代表、サートプロ IoT技術講師
早稲田大学理工学部卒業後、大手電機メーカーで20年以上にわたってストレージ製品などの組み込みソフトウェアの開発に携わり、プロジェクトマネジャー/ファームウェア開発部長を歴任する。
自身の経験から「真に現場で活躍できる人材」の育成に大きなこだわりを持ち、その実践的な手法は各方面より高い評価を得ている。DFSS(Design for Six Sigma)に代表される信頼性管理技術やプロジェクトマネジメントに関する造詣も深く、ハイスキル人材の育成にも定評がある。2012年8月合同会社コンサランスを設立し、代表に就任。
- 中小企業診断士:神奈川県中小企業診断協会所属
- 情報処理技術者(プロジェクトマネジャー、応用情報)
- 2011年IPA(独立行政法人情報処理推進機構)SEC journal No.25にて、論文「DFSS(Design for Six Sigma)による組込みソフトウェアの品質改善」発表
- 「ETEC(組込み技術者試験)・クラス2」グレードA
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IoTスペシャリストを目指そう
IoTプロジェクトを計画・推進するには、産業システム、法律、デバイス開発、無線ネットワーク、データ分析、セキュリティなど幅広い知識が必要となります。本連載ではIoT検定制度委員会監修の下、IoT関連の知識・スキルアップに役立つ問題を出題し、その解答を詳しく解説していきます。
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