IDC Japan 国内クライアントPC市場
マイナス成長がついに1桁台に縮小、クライアントPC市場回復へ
IDC Japanは、2016年第1四半期(1~3月)の国内クライアントPC市場出荷実績値について発表した。
IT専門調査会社のIDC Japanは2016年5月23日、2016年第1四半期(1~3月)の国内クライアントPC市場出荷実績値について発表した。
今回の発表は、同社が実施したPCベンダー調査、ユーザー調査、販売チャネル調査などを基に、独自の分析を行い算出したもの。調査対象となるクライアントPC市場には、デスクトップPC、モバイルPCが含まれる(x86サーバは対象外)。なお、詳細については同社が発行する「国内PC市場 2016年第1四半期の分析と2016年~2020年の予測」で掲載されている。
1桁までマイナスが鈍り、クライアントPC需要回復!?
2016年第1四半期(1~3月)の国内クライアントPC出荷台数は、ビジネス市場が183万台(前年同期比5.9%減)、家庭市場が111万台(同比11.4%減)の計294万台(同比8.1%減)という結果となった。
国内クライアントPC市場は、「Windows XP」の特需や消費税増税の反動から出荷台数が落ち込み始め、2014年第3四半期(7~9月)は前年同期比19.9%減となり、続く2014年第4四半期(10~12月)は32.5%減とマイナスを拡大。その後、マイナスは2015年第1四半期(41.5%減)にピークを迎え、2015年第2四半期(4~6月)36.0%減、第3四半期(7~9月)21.9%減、第4四半期(10~12月)16.4%減と徐々に縮小し、2016年第1四半期に8.1%減まで戻してきた。
ビジネス/家庭市場でHPがプラス成長、Dellも家庭市場で躍進
2016年第1四半期国内クライアントPC出荷台数、上位5位のベンダー別シェアは、トップのNECレノボ・グループが24.3%、富士通が18.0%、東芝が12.2%、HPが12.1%、Dellが10.9%という結果となった。2015年第4四半期(10~12月)と比較すると、HPがDellを抜いて東芝と並ぶかたちとなった。なお、トップ5中で前年同期比でプラス成長となったのは、HPとDellのみだという。
2016年第1四半期、各ベンダーの対前年成長率は次の通りだ。
NECレノボ・グループは、ビジネス市場で前年同期比1.3%増、家庭市場では同比21.3%減となり、全体では9.5%減。富士通は、ビジネス市場で前年同期比9.1%減、家庭市場では同比0.4%減となり、全体では7.4%減。東芝は、ビジネス市場で前年同期比20.2%減、家庭市場では同比0.7%増となり、全体では11.7%減という結果となった。HPは、ビジネス市場で前年同期比5.2%増、家庭市場も同比9.9%増のプラス成長、全体で5.9%増となり、両市場ともにプラス成長を遂げたのはHPだけだという。Dellは、ビジネス市場で前年同期比5.6%減であったが、家庭市場で同比56.2%増と大きく成長したことから、全体で6.0%増のプラス成長となった。
今後の動向について、IDC Japanは次のように述べている。「Googleは、『Google Home』を2016年末に発売すると発表した。音声認識や人工知能を使い、新たなライフスタイルを提案し、リビングルームに新たな需要を創出しようとしている。かつて日本も、テレパソ、リビングルームPCなどで、リビングルームでのPCの定着を目指していたが、この新たな動きを取り込み再び需要を創出できるのか、2016年はPCにとって非常に重要な年になる」。
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