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ミスマッチ職種から適性職種へ――オリジナルマッチングによる転職成功事例モノづくり技術者の転職ゲンバから(7)(1/2 ページ)

転職を考えているエンジニアの皆さん、これからの転職活動に不安はないでしょうか。本連載では“転職活動のリアルなお話”を交えながら、皆さんの今後のキャリアを考える上でのヒントを提示していきます。第7回では、ミスマッチ職種から適性職種へのキャリアチェンジ事例を紹介しながら、転職成功の秘訣(ひけつ)や注意すべき点などについて取り上げます。

» 2017年06月12日 09時00分 公開

 前回は、「オリジナルマッチングによる転職成功事例」をテーマに、他職種から設計職へのチャレンジについて取り上げました。

 今回も引き続き、実際にオリジナルマッチングで転職に成功した方々の事例にフォーカスし、転職までの経緯や裏側も含めた“リアルなお話”をお届けしたいと思います。

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ミスマッチ職種で働き続ける「苦悩」

モノづくり技術者の転職ゲンバから(7)

 就職でもミスマッチが起こり得ます。憧れの職種、チャレンジしたい職種、やらざるを得ない職種、自分の天職だと思っていた職種など、状況や理由はさまざまですが、転職して実務を経験してみたらミスマッチだった……ということも珍しくありません。

 では、もしそのミスマッチの度合いが大きかったらどうでしょうか? つらいのを我慢してそのまま働き続けるべきか、それとも自分に合った職種をもう一度探すべきか、その見極めは非常に困難です。なぜなら、「そもそも本当にミスマッチなのか?」という問題もありますし、そうでない場合でも「どこがミスマッチなのか?」「逆に何であればマッチするのか?」を的確に捉える必要があるからです。

設計職にチャレンジしたものの……

 実際、キャリアコンサルタントである筆者のところへ転職相談をしに来た方の話ですが、「前回の転職で初めて設計職にチャレンジする機会を得て、それから約半年……。もうつらくて続けられないため、退職を決意した」というのです。

 前回他職種から設計職へのチャレンジでお伝えした通り、「設計職」というのは技術職の中でも憧れの職種の1つです。この方も転職当初は「技術職でいるからにはいつかは設計職に!」と一大決心し、ポテンシャル採用で入社しました。しばらくは仕事へのやりがいを感じ、モチベーションを高く保ち、技術面やツールの使用方法なども日々習得しながら頑張って勤めてきたそうです。

 様子が変わってきたのが入社4カ月目のことで、ちょうど本格的な実務が始まったころだったといいます。

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