ニュース
新領域での利用拡大が期待される協働ロボット、2024年の世界市場規模は8500億円:矢野経済研究所
矢野経済研究所は、協働ロボットの世界市場に関する調査結果の概要を発表した。
矢野経済研究所は2018年12月19日、協働ロボットの世界市場に関する調査結果の概要を発表した。
協働ロボットは、国際安全規格「ISO 10218-1」に適合し、規定の作業空間において作業者(人間)と直接的に協働を行うよう設計された産業用ロボット。使用条件に基づいて適切に利用することで、安全柵などで囲うことなく、人間のすぐそばで活用できる。
こうした特長から近年、産業用ロボットを導入するスペースのなかった製造工場をはじめ、飲食店、大学や企業の研究施設といった、さまざまな用途での活用が進みつつある。
◎「産業用ロボット」関連記事 〜導入・活用事例、課題、メリット、市場〜 など
» オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
» 吉野家の食器洗浄を支援する協働ロボット、自動仕分けで78%の工数削減を目指す
» 腐ったミカンもつぶさずにつかめる「リアルハプティクス技術」搭載双腕ロボット
急成長を遂げる協働ロボット市場、今後活用が期待される新領域は?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 吉野家の食器洗浄を支援する協働ロボット、自動仕分けで78%の工数削減を目指す
ライフロボティクスは、同社の多関節型協働ロボット「CORO(コロ)」が吉野家の店舗における食器洗浄工程に導入されたことを発表。食器洗浄作業にかかる工数を約78%削減することを目指す。 - 現場革新に主眼を置くオムロンが綾部工場で実践する「高度1〜10m」の取り組み
IoT、AI、ロボティクス技術などを活用した“工場のスマート化”への関心が高まる中、国内製造業の現場ではどのような取り組みが行われているのだろうか。製造業のモノづくり現場を革新するコンセプト“i-Automation!”を掲げるオムロンの綾部工場(京都府綾部市)を取材した。 - AI搭載ロボットによる次世代型物流倉庫――歩行作業を大幅軽減し、省人化を実現
協栄産業は、千葉県印西市にあるプロロジスパーク千葉ニュータウンで、AI機能搭載の無人搬送ロボット「EVE」(ギークプラス製)を用いた「物流ロボットシステム」の見学会を開催した。フルフィルメントプロバイダーであるアッカ・インターナショナルのピッキングエリアで実際に稼働しているロボットを活用したピッキングシステムの様子を紹介する。 - オムロンが示す「産業用ロボットの未来」――人との新たな協調、設備との協調へ
オムロンは、「システムコントロールフェア(SCF)2017」(会期:2017年11月29日〜12月1日)の出展社セミナーにおいて、「オムロンが考えるロボット活用によるモノづくり革新」と題し、ここ数年間注力してきたロボット事業をメインに、同社の独自性やロボット活用の進化について語った。 - 腐ったミカンもつぶさずにつかめる「リアルハプティクス技術」搭載双腕ロボット
NEDOと慶應義塾大学は、身体感覚を伝送できる双腕型ロボット「General Purpose Arm」を開発。世界初をうたう「リアルハプティクス技術」を搭載したマスタースレーブ方式のロボットで、物体の硬さや柔らかさなどの触覚をありのままに伝えることができる。腐ったミカンの除去(選果)など、実用化に向けた取り組みも進められている。