三菱電機、ASTES4の買収により板金レーザー加工の自動化システムの提案が可能に:企業戦略
三菱電機は、スイスASTES4の全株式を取得し完全子会社した。今回の買収により、三菱電機は以前から保有する素材の自動搬入、搬出システムに加え、自動仕分け装置をラインアップに追加することとなる。
三菱電機は2018年8月3日、スイスのASTES4の全株式を取得し完全子会社したと発表した。ASTES4は板金レーザー加工自動化システムを構成する仕分け装置の開発、製造、販売会社で、三菱電機の板金レーザー加工機を組み合わせることで、自動化システムの提案を行えるようになる。
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板金レーザー加工は、前後工程を含めた自動化による生産性の大幅な向上が求められている。板金レーザー加工の工程は、「素材の供給」「レーザー切断」「切断後の素材の搬出」「搬出された素材から加工済み部品の取り出しと仕分け」から構成されるが、レーザー切断後の仕分け作業を省人化するための自動仕分け装置の需要が増加すると見込まれている。
ASTES4は、独自の特許技術により多種多様な素材にフレキシブルに対応し、素材の搬入や搬出機能も備えた自動仕分け装置を保有することが特徴。さらに、板金レーザー加工自動化システム全体を取りまとめる高いシステムエンジニアリング力も持つ。
三菱電機では、ASTES4の買収により、以前から保有する素材の自動搬入、搬出システムに加え、自動仕分け装置をラインアップに追加。これにより、板金レーザー加工自動化システムを強化し、板金加工のさらなる生産性向上に貢献する狙いだ。
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