ファナックが水平多関節型スカラロボット「SR-3iA」「SR-6iA」を新開発:電子機器の組み立てや搬送などで活用
ファナックは、水平多関節型のスカラロボット「SR-3iA」「SR-6iA」の2機種を新たに開発したと発表した。
ファナックは2018年4月、水平多関節型のスカラロボット「SR-3iA」と「SR-6iA」の2機種を新たに開発したと発表した。SR-3iAは2017年12月に出荷を開始しており、SR-6iAは2018年4月からの出荷となる。
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同スカラロボットは、小型ながら高精度かつ高い連続動作性能を備え、電子機器の組み立てや搬送などで活用できる。SR-3iAは可搬質量3kgでリーチは400mm、SR-6iAの可搬質量は6kgでリーチは650mmだ。
また、同時に「R-30iB Compact Plus制御装置」も開発。従来の制御装置に比べ、62%小型化している。ビジョンI/Fや力センサーIF、イーサネットを内蔵し、同社の知能化機能を利用できる。
さらに、教示操作盤を使わず、PCやタブレット端末でロボットプログラムを教示できる「iRProgrammer」を用意。テキストエディタと表形式の位置データ編集グリッドを組み合わせた教示エディタにより、初心者でも直観的にプログラムを作成できる。
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