先日、佐賀県鳥栖市にあるパナソニック佐賀工場を取材しました。1964年の発足当時(九州松下電器の時代)、佐賀工場では単3形マンガン乾電池の生産を行っていたそうです。その後、ドットマトリックスプリンタやレーザープリンタなどを生産してきましたが、何度かの組織/ドメイン再編を経て、現在はパナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社の直轄工場として、2カンパニー6事業17カテゴリーの生産品を取り扱っています。
佐賀工場は、多品種少量生産に対応する拠点として機能するとともに、IoT(Internet of Things)をはじめとする先進技術を活用したモノづくりの実証実験場としても機能しています。その詳細については、「パナソニック佐賀工場は2つの顔を持つ、全長100mの生産フロアで見たスマート工場の可能性」をご覧いただきたいと思いますが、筆者が取材した当日は、佐賀工場の中で最も新しいI棟の1階にある決済端末/ハンディーターミナルの生産フロアを見ることができました。
◎工場・製造業の課題解決に向けたIoT活用事例:
» トヨタ元町工場がIoT活用で無人搬送車の復旧作業工数を50%削減
» IoT活用で多品種少量生産工場における作業進捗見える化と作業改善を支援
» IoT活用で経営情報から製造現場の状況までのKPIを可視化する経営ダッシュボード
お金をかけないオートメーション化を実現するパナソニック佐賀工場
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