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IoT開発と運用の13問答、IPA/SEC「つながる世界の品質確保に向けた手引き」よりIoT時代の組み込み系ソフトウェア品質(10)(6/6 ページ)

とかく難解なIoT時代の組み込み系ソフトウェア品質を問う際、1つの指針となるのがIPA/SECのガイドブックである。今回はこの冊子を元に、「IoT開発と運用での13問答」を例示したい。

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問答12:運用中の変化を捉え、影響やリスクを考慮した運用計画を立てているか

 長期利用での品質維持と改善の課題に対して「障害を予防し機能維持されているか」を問う。

 これに対しては、運用中の診断や訓練が重要になってくる。リリース後の環境変化や、安全・安心を維持するため、セキュリティの脆弱性などの情報を把握しておく。このような計画を策定して実施する必要がある。これで障害を予防するのである。問答12の教訓は「障害は予防できないかもしれないが、対処するための努力は必要である」だ。

問答13:障害対応や改善は相手への影響の考慮と適用手順の確認をしているか

 長期利用での品質維持と改善として「障害対応や改善は相手への影響の考慮と適用手順の確認をしているか」を問う。例えばアップデートなどで他システムへの影響を確認しているかである。

 これに対する答は、アップデート時に接続相手や接続数を確認し、アップデート失敗のときの処理、アップデートの訓練、失敗回復のときの訓練などを考えて適用手順の確認をすることである。問答13から学ぶべきことは「アップデートには魔が潜む」である。

13個の問答の適用

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