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収束しない現代的CPUの脆弱性と、苦境を脱せないQualcomm大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(3/3 ページ)

2018年3月のエレクトロニクス/組み込み業界は話題豊富だった。「現代的CPU」の脆弱性は収束の気配を見せず、Qualcommは大統領令で買収の危機を乗り切ったように見えるが、実はまだ苦境から脱していない。

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2018年3月 ついに大統領令が発令、Broadcomは買収を断念

2018年3月 出来事
2018年3月1日 BroadcomはQualcomm株主に対し、Broadcomの候補者を選任するように要請する声明を発表する(Broadcom:Broadcom Urges Qualcomm Stockholders to Vote the BLUE Card "FOR" All Six Broadcom Nominees to Support Broadcom's Compelling Proposal)
2018年3月5日 QualcommはCFIUS(対米外国投資委員会)の命令により、2018年3月6日に予定されていた株式総会を同年4月5日まで延期することを発表した(Qualcomm:Qualcomm to Adjourn Annual Meeting of Stockholders to April 5, 2018 as a Result of an Order from CFIUS)。Broadcomは「この通知を受け取ったのは3月4日の夜のことであり、Qualcommは株式総会を延期すべく、秘密裏にCFIUSに調査を要請した」と非難した(Broadcom Disappointed Will of Qualcomm Stockholders to be Deferred)
2018年3月9日 Qualcommは前CEOであり、会長を務めていたPaul E. Jacobs博士が取締役会長からただの取締役になると発表する(Qualcomm:Qualcomm Board Names Jeffrey Henderson Non-Executive Chairman)
2018年3月12日 米連邦政府は、BroadcomによるQualcomm買収を禁止する大統領令を発表する(ITmedia NEWS:)
2018年3月14日 Broadcomは大統領令を受けて買収を断念したことを発表する(ITmedia NEWS:Broadcom、Qualcomm買収断念を発表 本社米国移転計画は継続)
2018年3月17日 Qualcommは2018年3月23日付でJacobs博士が取締役会から退任することを発表する(Qualcomm:Qualcomm Director Paul Jacobs Will Not Be Re-Nominated to Qualcomm Board)

買収はしりぞけるものの、苦境に陥るQualcomm

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