日立アプライアンス、IoT技術を活用して冷凍機の故障予知を実現するサービス:Exiida遠隔監視サービス
日立アプライアンスは、業務用空調や冷熱機器から得られる温度や電流値などの運転データに加え、IoT技術によって取得した環境情報や他機器などのさまざまなデータを蓄積・解析・活用するサービス「Exiida」シリーズを展開する。
日立アプライアンスは、業務用空調や冷熱機器から得られる温度や電流値などの運転データに加え、IoT(モノのインターネット)技術によって取得した環境情報や他機器などのさまざまなデータを蓄積・解析・活用するサービス「Exiida(エクシーダ)」シリーズを展開すると発表した。
◎「故障予知/予知保全」関連記事 〜IoT・AI活用、導入事例、課題〜 など
» コニカミノルタが語る「故障予知からのビジネスモデル構築」その収穫と課題
» AIを活用した故障予知は課題も多く、緩やかなペースで進展
» AIによる予兆保全は2018年「成長期」へ
第1弾のサービスとして、冷凍機とチラーユニットを対象に、「遠隔監視システム」にオプションとして故障の予兆を捉える機能を追加した「Exiida遠隔監視サービス」を同年4月2日から提供開始する。
同社が現在展開している遠隔監視システムでは、機器の運転データを監視し、故障を察知した場合に顧客や設備管理元に通知するサービスを提供している。Exiida遠隔監視サービスは、正常運転時のデータをあらかじめ学習。局所部分空間法によってデータ解析し、対象機器から送信されるデータと比較することで、故障につながる変化を検出する。未然に保全対応することで、故障を防止できるようになる。
今後については、NTTデータと協力し、冷凍機やチラーユニットの運転音解析によるスクリュー圧縮機の軸受けの摩耗検知を同サービスのオプションとして追加することを検討している。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 「カイゼン」を中心にデータ活用が進む製造業、課題はROIと人材
» 77.3%が“つながる工場”実現に向けて取り組みを開始――経営層も投資に意欲
» PTCはIoTベンダーになったのか? CAD、PLMユーザーに向けたメッセージ
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 故障予測アルゴリズムを活用した、生産設備の余寿命推定サービスを実現
日立パワーソリューションズは、生産設備の生産効率向上を支援する予兆診断ソリューションに、余寿命推定サービスを実現した予兆診断システム「HiPAMPS-PRO」を新たに追加。2017年12月1日から日本を含めたグローバル市場で提供を開始する。 - 故障予知サービスに“使いながら育てる”プラントモデルが登場
安川情報システムは、複数の設備を組み合わせたプラントなどの施設向けに、同社が提供する故障予知サービス「MMPredict」のプラントモデルを開発し、提供を開始した。 - AIを活用した故障予知は課題も多く、緩やかなペースで進展
矢野経済研究所は、設備機器ベンダー、プラント事業者、ITソリューションベンダーを対象に実施した「国内故障予知ソリューション動向に関する調査」の結果概要を発表した。 - 産業用ロボットの故障予知アルゴリズムをPredix上で無償公開
電通国際情報サービスが、産業用ロボットの故障予知アルゴリズムをGE「Predix」開発者向けサイトで無償公開した。期間限定の公開だが、一般的な稼働データを利用するため、構築済の稼働監視システムを利用しながら、そこに故障予知機能を組み込める。 - IoT/ビッグデータ/機械学習を活用した故障予知サービス
安川情報システムは、産業用製造装置/検査装置などの異常を、故障が発生する前に検知・通知する故障予知サービス「MMPredict」の提供開始を発表した。