ニュース
明電舎がIGBT方式の新型高周波電源を発売、故障率を低減しメンテナンス性を向上:定期交換部品を83%削減
明電舎は、IGBT方式を採用した新型高周波電源を発売。誘導加熱の原理を利用して発熱する高周波溶接機の電源部で、従来のMOSFET機と比較してインバーターユニットの部品点数を67%削減している。
明電舎は2018年2月7日、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)方式を採用した新型高周波電源を発売した。誘導加熱の原理を利用して発熱する高周波溶接機の電源部で、従来のMOSFET機に比べてインバーターユニットの部品点数を67%削減している。
◎編集部イチ押し関連記事:
» 油量制御技術により低トルク性能を向上させたアンギュラ玉軸受を開発
» 産業用途向け「Raspberry Pi」専用ケース――高い保護性能と優れた拡張性を提供
» 直径約7.7mの旋回座軸受が、国内最大のトンネル用シールド掘進機に採用
» 「世界初」のGaNパワー半導体搭載サーボドライブ
定期交換部品を83%削減した他、ユニット交換時の取り外し箇所は従来の25カ所から16カ所に削減した。ほとんどの部品の期待寿命を15年で設計しており、故障率を低減してメンテナンス性を高めた。
また、タッチパネル上に表示される故障復旧ガイダンス機能により、故障発生時に迅速に復旧できる。
同社従来製品の更新需要に加え、海外では新興国を中心に増設が進む自動車製造工場への導入、パイプライン向けの電縫管の更新需要の増加を見込んでいる。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AI機能対応の溶接電源および交流ユニット、薄板溶接をサポート
安川電機は、ロボット用アーク溶接電源「MOTOWELD-X350」および交流ユニット(XACU)の販売開始を発表した。 - 電力変換ロスを大幅削減する第8世代IGBT、太陽光発電やUPSシステム向けに
ルネサス エレクトロニクスは、太陽光発電のパワーコンディショナやUPSシステムのインバータ用途向けパワー半導体として、電力変換損失を極小化し、システムの電力効率を向上する第8世代IGBT「G8Hシリーズ」を発表した。 - パワーモジュール、2020年の需要は2億個を超える予想
環境規制や省エネルギー化の潮流を受け、パワーモジュールの2020年における市場規模は2億個を突破する見込みだ。矢野経済研究所調べ。 - 最大級の電流密度を誇るパワー半導体モジュール
三菱電機は電鉄や電力などの大型産業機器向けに、大容量パワー半導体モジュール「HVIGBTモジュールXシリーズ LV100タイプ」2種を発表した。大電流密度により、インバーターの高出力化や高効率化に寄与する。