ニュース
国産のAUTOSAR準拠BSWをカーエアコン用電動コンプレッサーが採用:QINeS BSW
SCSKの「QINeS BSW」が、サンデン・オートモーティブコンポーネントが開発するカーエアコン用電動コンプレッサーの次世代モデルに採用された。同BSWは車載標準規格「AUTOSAR」に準拠しており、車載ECU開発の品質と生産性を向上させる。
SCSKは2018年1月16日、同社のベーシックソフトウェア(BSW)「QINeS BSW(クインズ ビーエスダブリュー)」が、サンデン・オートモーティブコンポーネント(サンデンAC)が開発するカーエアコン用電動コンプレッサーの次世代モデルに採用されたと発表した。
QINeSは、車載ソフトウェアの標準規格「AUTOSAR」に準拠するBSWを中心とした一連のソリューション。開発や管理プロセスの構築、教育、及びエンジニアリングサービスをワンストップで提供する。ソフトウェアの再利用と自動化により、車載ECU(エンジンコントロールユニット)開発の品質と生産性を向上させる。
カーエアコン用電動コンプレッサーは、サンデンACの主力製品の1つだ。サンデンACでは、世界的なEV(電気自動車)、HEV(ハイブリッド車)の需要拡大を見込んで電動コンプレッサーの次世代モデルを開発しているが、多数の自動車完成車メーカーへ横展開するには、品質基準の高さを維持しながら短期間での製品開発が望まれる。そのため、搭載ソフトウェアの基盤部分をAUTOSARに準拠する形で標準化する必要があった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「世界初」のAUTOSAR C++コーディングガイドライン適合評価ツール
2017年に策定された「AUTOSAR C++コーディングガイドライン」への適合度を評価する、「世界初」の静的解析ツールが販売開始される。ISO26262 ASIL-Cに準拠した車載グレードのプログラマブルSoC
ザイリンクスがプログラマブルSoC「Zynq」にISO26262 ASIL-C準拠の「XA Zynq UltraScale+ MPSoC ファミリ」を追加、出荷を開始した。自動運転や電化の進む中で「技術以外」をどう磨くか
自動運転と電化は今後ますます、何らかのカタチで市販車に取り込まれていくが、技術的に可能であることと、市販車に搭載することでは大きく意味が異なる。日本メーカーが「技術で勝ったが、市場で負けた」とならないためにどうすべきか。テュフ ラインランド ジャパンの講演より探る。「クルマのサービス化」と「タクシー」は何が違うの?
自動運転に電動化、環境対応と自動車に関する話題は尽きませんが、2018年には「MaaS」(モビリティのサービス化)の話題を耳にする機会が増えそうです。ただ、クルマでの「サービス提供」はタクシーやバス、移動販売車などと何が違うのでしょうか。セルラーV2Xで国内初の実証実験、日産やコンチネンタルなど6社が実施
コンチネンタル、エリクソン、日産自動車、NTTドコモ、OKI、クアルコムの6社が、携帯電話通信技術を基に車車間などの直接通信を行う「セルラーV2X」の実証実験を2018年内に始める。国内におけるセルラーV2Xの実証実験はこれが初めて。