電源ON状態のままで制御切り替えが可能なACサーボドライブ:安川電機 Σ-7SシリーズFT63仕様
安川電機は、ACサーボドライブ「Σ-7」シリーズの新ラインアップ「FT63仕様」を発売した。
安川電機は2017年10月、ACサーボドライブ「Σ-7(シグマ・セブン)」シリーズの新ラインアップ「FT63仕様」を発売した。切断機やレベラフィーダ、搬送機械などでの用途を見込む。価格はオープン。
◎編集部イチ押し関連記事:
» IIoTが実現する製造業の未来とそのメリット
» ガラパゴス化しつつある日本の製造業、つながらない設備機器
» ガラパゴス化しつつある日本の製造業、取り残されるプログラミング言語
» パラダイムシフトの時が来た! IIoT時代の生産設備の保守・管理は劇的に変化する
» トヨタが全面採用を決めた「EtherCAT」とは何か
FT63仕様は、電源を投入した状態のまま、エンコーダーフィードバックのセミクローズ制御、フルクローズ制御の切り替えが行える。制御の切り替え用ハードウェアなどが不要になるため、システム構成のコンパクト化や上位コントローラーのアプリケーションプログラムの簡略化が可能になる。
ACサーボドライブの制御方法には、サーボモータの内蔵エンコーダーからフィードバックするセミクローズ制御と、外部エンコーダーからフィードバックするフルクローズ制御がある。より精度が求められる装置では、一般的にワークの近くにエンコーダーを設置するフルクローズ制御が適用される。従来は制御の切り替えのために、サーボパックの電源を一度切って再投入を行うか、外部に制御切り替え用のハードウェアを設置する必要があった。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- EtherCATの通信周期が2倍短く滑らかな動作を実現するACサーボアンプ
山洋電気は、ACサーボアンプ「SANMOTION R 3E Model」を拡充し、新たに3モデルを追加した。 - EtherCAT対応の4軸一体型ドライバ
山洋電気がEtherCATインタフェースを備えた、4軸一体型ドライバ「PB4D003E440」を発売する。一般産業機器やレーザー加工機、半導体関連装置などに適する。 - 省エネ化を実現したACサーボアンプ、半導体製造装置や工作機械向けに
山洋電気は、ACサーボアンプ「SANMOTION R」3E Modelに、AC400Vタイプを追加した。 - 超精密モーション制御技術を搭載した多軸モーションコントローラー
オムロンは、超精密モーション制御技術を搭載した多軸モーションコントローラー5形式を発売した。EtherCAT搭載により、幅広いFA機器と高度なすり合わせ制御が可能。モーション制御機能を自由にプログラミングできる開発環境を提供する。