EtherCAT対応の4軸一体型ドライバ:山洋電気 PB4D003E440
山洋電気がEtherCATインタフェースを備えた、4軸一体型ドライバ「PB4D003E440」を発売する。一般産業機器やレーザー加工機、半導体関連装置などに適する。
山洋電気は2017年2月13日、クローズドループステッピングシステム「SANMOTION Model No.PB」の新製品としてEtherCATインタフェースを備えた4軸一体型ドライバ「PB4D003E440」を開発、同年3月1日より販売開始すると発表した。制御バスにEtherCATを採用、位置決め速度が既存製品(PB4D003E2D0)比で4倍以上となることでよりスムーズな動作を実現した。
◎「EtherCAT」関連記事 〜通信規格、動向、モジュール、SoC、ドライバ〜 など
» あなたは若手社員に「EtherCAT」について正しく説明できますか?
» 伸長する産業用ネットワーク、イーサネット系がフィールバスを抜く
» EtherCATなど10種類以上の産業用通信規格をサポートするネットワークSoC
» EtherCAT対応の4軸一体型ドライバ
同社クローズドループステッピングシステムは、ACサーボシステムとステッピングシステムの長所を備えたモーターシステム。小型ながら高速/高加減速を実現しており、半導体製造装置や一般産業機械、搬送機器などに適する。
新製品「PB4D003E440」はDC入力の4軸一体型で、インタフェースにEtherCATを採用。インクリメンタルエンコーダに加えてバッテリレスアブソリュートエンコーダを選択可能となっており、後者を選択した際にはバッテリ交換が不要となりメンテナンス頻度を下げることが可能となる。
また、4軸ごとにエンコーダを選択可能となっており、装置構造に合わせてのシステム構築が可能。エンコーダ種別を自動判定する機能も搭載されており、設定の負荷を省いた簡便な設置を可能としている。適合するモーターのサイズは28/42/60mm角で、制御モードにはクローズドループ制御モードと偏差レスクローズドループ制御モードを用意する。
◎併せて読みたいお薦めホワイトペーパー:
» 5分で分かるEtherCAT
» 産業用IoT向け“次世代イーサネット規格”とは?
» 基礎から始める FL-net 入門編
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 産業用インクジェットプリンタにツインノズルモデル登場、最大64ドットの大文字印字に対応
日立産機システムは、産業用インクジェットプリンタ「Gravis UXシリーズ」に、最大8段の多段印刷や従来比2倍速での印字が可能な「ツインノズルモデル」を追加した。 - IoT関連機器やパワーデバイス向けの半導体露光装置
キヤノンは、アナログ/センサー/通信などのIoT関連機器やパワーデバイス向けに、半導体露光装置「FPA-3030EX6」の販売を開始した。 - 幅広い大型部品や異形部品に対応したプリント基板実装工程向け異形部品挿入機
パナソニック ファクトリーソリューションズは、プリント基板の実装工程向けに、電子部品の実装を行う異形部品挿入機「NPM-VF」を発表した。 - 電子機器組み立てライン用ねじ締め/ラベル貼り付け自動化システム
東芝機械は、付加価値の向上と導入コスト低減を可能とする「電子機器組み立てライン用ねじ締めおよびラベル貼り付け自動化システム」を発表した。 - 高効率冷却システムにより、高速・高品質印字を実現するCO2レーザーマーカー
日立産機システムは、高効率冷却システムの採用により印字を高速・高品質にしたCO2レーザーマーカー「LM-C300」シリーズを発表した。