ジェイテクトは2017年5月、小型ギヤスカイビングセンタ「GS200H」を発売した。標準本体の価格は3980万円(税別)、目標販売台数は30台/年だ。
ギヤスカイビングセンタは、スカイビング工法に同社独自の技術を加え、従来5工程(5台)必要だったギヤ加工を、1工程(1台)に集約したもの。これまで同社は、汎用マシニングセンタベースの「GS300H」や、大型ギヤ加工に適した「GS700H」をシリーズ展開している。
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今回発売したGS200Hは、GSシリーズの工程集約機能を継承しながら、GS700Hで培った加工技術・ノウハウを集約し、小型化に成功。2400×3000×2200mmとコンパクトなサイズで、自動車などに使用されるギヤの生産ラインへの組み込みが容易となり、量産加工に対応する。
また、コラムを高剛性化するとともに、ストレスパスを短縮。加えて、主軸フロント軸受径を大型化した。機械剛性/各軸の剛性が向上したことで、生産性を従来比で約2倍に高めた。
さらに、熱変位対策や軸移動変化量の削減により、加工精度が向上。鋳物部位に適した熱容量を確保するとともに放熱効果も備えている。他にも、ベッドのリブ構成を最適化し、安定した軸移動を実現している。
加工対象工作物のサイズは全長100mm以下で、外歯φ30〜220mm/内歯φ50〜200mm。最大モジュールは3.5、歯車種類は平歯車、内歯歯車、ハスバ歯車、スプラインとなっている。
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