検索
連載

Appleの通告は「MIPSの終わり」の始まりか大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(2/3 ページ)

AppleによるImaginationへのIP利用停止宣言は、1981年に産声を上げた「MIPSアーキテクチャ」の終わりを告げるものとなる可能性を秘めている。MIPSの歴史をひもときながら、その行く末を考察する。

Share
Tweet
LINE
Hatena

「MIPS32」のヒットと没落

 再度の独立を果たしたMIPS Technologiesは、プロセッサそのものを売るかつてのビジネスから、プロセッサのIPを売るというARMと同じビジネスモデルに切り替える。幸いにして、既に多くのワークステーションやマイクロコントローラーのベンダーが同社プロセッサベースの製品を世の中に送り出していたから、これらとソフトウェア互換性のあるプロセッサのIPを送り出せば、市場には受け入れられた。

 特に、当初同社がリリースした「MIPS32 4Kシリーズ」は180nmプロセスでエリアサイズ2.5平方mm、ほぼR3000と同程度の性能を実現しており、ちょっと複雑な組み込み系プロセッサなどに最適だったのである。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る