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Appleの通告は「MIPSの終わり」の始まりか大原雄介のエレ・組み込みプレイバック(3/3 ページ)

AppleによるImaginationへのIP利用停止宣言は、1981年に産声を上げた「MIPSアーキテクチャ」の終わりを告げるものとなる可能性を秘めている。MIPSの歴史をひもときながら、その行く末を考察する。

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ImaginationのMIPS売却

 Imagination Technologyは独自の「Meta」というプロセッサIPを開発していたが、MIPSの買収に併せてこのMetaの部門を閉鎖。全てのエンジニアをMIPS部門に合流させる。Aptivファミリーの後継としてMIPS Technologiesの時代に開発着手していたWarriorファミリーも完成させ、2014年から2015年にかけて相次いで発表している。

 問題はそれなりのエンジニアとコストを掛けて開発したこのWarriorシリーズやその前のAptivシリーズが、期待したほど売れなかったことだ。同社の決算報告から数字を抜き出してみると表1のようになる(2014年以前は、同社は製品別の売り上げや利益を公表していない)。

表1
表1 Imagination Technologyの売り上げ(抜粋)

「MIPSアーキテクチャ終了」の可能性

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