ニュース
ARMから最大24ストップのダイナミックレンジ、車載向け画像処理プロセッサ:ARM Mali-C71
ARMが車載用画像処理プロセッサ「ARM Mali-C71」を発表した。ADAS向けSoCに最適化されており、非常に広いダイナミックレンジを持つ。ISO 26262やASIL-Dといった安全規格にも適合する。
ARMは先進運転支援システム(ADAS)に向けた、車載用画像処理プロセッサ(ISP:Image Signal Processor)「ARM Mali-C71」を発表した。2016年に買収したApicalの技術を用いた同社初の車載向け画像処理プロセッサであり、新たな画像処理プロセッサシリーズ「Mali Camera」の第一号製品でもある。
ADASにおけるカメラの重要性は高まっている。歩行者や障害物など検知するためはもちろん、運転車の状態確認や電子ミラーなどさまざまな用途が想定されており、高級車では10台を超えるカメラが搭載されることになるという予想もある。Mali-C71は車載カメラが一般化しつつある現状に向けてARMが投入する製品だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 沖縄の交通課題の救世主となるか!? 自動走行バスへの大きな期待と開発の現状
エンジニアリングやモノづくり分野の技術進化が、今まで以上に地方の課題解決や魅力発掘の後押しとなる。本連載の主役は、かつて“製造業不毛の地”といわれていた沖縄。第8回では、自動車を使えない高齢者や身体の不自由な方の移動手段として、その可能性が注目されるバスの「自動走行化」に向けた取り組みを、試乗体験の感想を交えて紹介する。 - 安価なセンサーで「完全自動運転」を実現、カギは生データ
メンターがレベル5の完全自動運転を支援するプラットフォームを発表した。センサーからのRAWデータをFPGAで集中処理するアーキテクチャを採用することで、自動運転車に安価なセンサーユニットを組み合わせ、全体としての低コスト化を実現する。 - モデルベース開発におけるSimulinkのモデル検証を効率化
キャッツは、モデルベース検証支援ツール「ZIPC Tester Ver.3.0」の販売開始を発表した。自動車OEM、サプライヤー企業をターゲットに今後3年間で1億円の売り上げを見込んでいるという。 - 従業員22人が送り出す4000万円のEVスーパーカー、視線の先はTeslaではなくUber
EVスポーツカー「トミーカイラZZ」を送り出したGLMが新型車の生産計画を発表した。従業員22人の小さな自動車メーカーが送り出す新車は4000万円の国産EVスーパーカー。その先には新たな自動車ビジネスの創出を見据える。 - 「eコックピット」は自動運転車の普及に伴い増加――2022年には830万台超へ
矢野経済研究所は、車載HMI(Human Machine Interface)/eコックピットの世界市場に関する調査結果を発表した。