Bluetooth 5に対応したマルチプロトコルSoCデバイス:シリコン・ラボ EFR32xG12
シリコン・ラボラトリーズは、マルチプロトコル対応SoCデバイス「Wireless Gecko」シリーズを拡張し、新たに「EFR32xG12」シリーズを発表した。各種無線プロトコルに加えてBluetooth 5に対応している。
シリコン・ラボラトリーズは2017年3月、マルチプロトコル対応SoCデバイス「Wireless Gecko」シリーズを拡張し、新たに「EFR32xG12」シリーズを発表した。各種無線プロトコルに加えてBluetooth 5に対応し、ホームオートメーションやネットワーク接続照明機器、ウェアラブル端末、産業用IoT(モノのインターネット)に活用できる。
EFR32xG12シリーズは、マルチプロトコル対応SoCでは、現時点では「最大」(同社)という+19dBmのRF出力を備えている。同時に、2.4GHz帯域において、ZigBeeおよびThreadでは−102.7dBm、Bluetooth Low Energyでは−95dBmの感度を達成。これらのRF出力と感度を組み合わせることで、スマートメーターなどのIoTアプリケーションにおいて優れた無線通信距離とバッテリーの長寿命化を可能にした。
フラッシュメモリは従来品の4倍となる最大1024KB、RAMは8倍となる最大256KBに増設。これにより、マルチプロトコルスタックやリアルタイムOS、デバイスのバックアップイメージ、無線アップデート機能などに対応する多様な機能を備えたIoTアプリケーション開発に対応する。
また、2MbpsのBluetooth物理層を備え、Bluetooth 5規格適合スタックを使ったアプリケーションにおいてゆとりあるスループットを提供する。真性乱数生成回路に特化したオンチップのセキュリティアクセラレーターを搭載し、安全性を高めた。他に、自律型の静電容量式タッチセンスコントローラーにより、外部コントローラーを追加することなく、Cタッチ型インタフェースに直接対応できる。
パッケージは7×7mmのQFN48で供給される。I/O増設を必要とする高機能アプリケーション向けに、65-GPIO 7×7mm BGAのパッケージオプションもそろえた。開発キット「Simplicity Studio」も用意され、無償でダウンロードできる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 無線アップデート対応、セキュリティに配慮したWi-Fiモジュール
STマイクロエレクトロニクスが、無線アップデートに対応するWi-Fiモジュール「SPWF04」を発表した。IoTデバイスのセキュリティを常に最新の状態にできる。 - 1000以上のワイヤレスノードを管理可能にしたWSN
リニアテクノロジーは、SmartMesh IP ワイヤレスセンサーネットワーク(WSN)の機能を拡張した。単一ネットワーク内で1000以上のノードをサポートするネットワーキングソフトウェア「SmartMesh VManager」や低消費電力のローミングノード機能を搭載した。 - Qi認証済み15Wワイヤレス給電キット
IDTは、ワイヤレス給電規格「Qi 1.2.2」に対応した15Wワイヤレス給電レファレンスキットを発表した。エンジニアは短期間でワイヤレス充電機能を導入できるという。 - Nordic Semiconductor、Bluetooth 5対応SDKの提供を開始
Nordic Semiconductorが「Bluetooth 5」に対応したSDKの提供を開始した。同社SoCのnRF52840ならびnRF52832が対応する。