ニュース
トヨタ「新型プリウスPHV」に採用、新開発の車載向け太陽電池モジュール:パナソニック HIT 車載タイプ
パナソニックは、住宅用、公共・産業用の太陽光発電システム向けに展開している同社の太陽電池モジュール「HIT」を車載向けに応用した「HIT 車載タイプ」が、トヨタ自動車の「新型プリウスPHV」に採用されたことを発表した。
パナソニックは2017年2月28日、住宅用、公共・産業用の太陽光発電システム向けに展開している同社の太陽電池モジュール「HIT」を車載向けに応用した「HIT 車載タイプ」が、トヨタ自動車の「新型プリウスPHV」に採用されたことを発表した。
HITの最大の特長は独自開発の「ヘテロ接合型構造」にある。シリコンでできた基板の表面をアモルファスシリコン膜が覆う構造で、太陽電池内部で発生した電気の粒を消失することなく取り出せるため、高出力を実現。さらに、一般的な太陽電池よりも高温環境に強い(出力低下が少ない)という特性を併せ持つことから、車載タイプの太陽電池モジュールに最適であるとし、このたび車載タイプの太陽電池モジュールとして応用、開発するに至った。
HIT 車載タイプを用いたソーラー充電システムは、メーカーオプションとして新型プリウスPHV(Sグレード)のルーフ部に搭載される。
従来比3倍以上の高出力、駆動用リチウムイオンバッテリーへの充電を可能に
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「沖縄観光×超小型EV」、乗って分かった真の魅力と普及への壁
エンジニアリングやモノづくり分野の技術進化が、今まで以上に地方の課題解決や魅力発掘の後押しとなる。本連載の主役は、かつて“製造業不毛の地”といわれていた沖縄。第3回では観光分野における超小型EVの可能性と普及に向けた課題について、実証実験「ちゅらまーい Ha:mo」に参加した感想を交えながら紹介する。 - 燃費規制の厳格化を追い風に、車載モータの新たな需要が拡大
矢野経済研究所は、自動車システムメーカーやモータメーカーなどを対象に「車載モータの世界市場」に関する調査を実施し、その結果概要を発表した。 - 開発者のすぐ横に、早期の機能テストに最適な卓上サイズHILシミュレーター
dSPACE Japanは、同社が提供するHIL(Hardware-in-the-Loop)テスト用の高性能小型システム「SCALEXIO LabBox」を発表した。 - 実車とシミュレーターを用いた走行実験サービス、飲酒・居眠り運転のテストも
ZMPは、実車とドライブシミュレーターを用いた実車実験走行サービス「RoboTest VR+」の提供開始を発表した。 - 専用施設の建設が不要に、可搬型の実車走行模擬試験システム
東陽テクニカは、Rototestのハブ結合式シャシーダイナモメーターシステム「ROTOTEST Energy」の取り扱いを開始した。