全拠点からアクセス可能なグローバルファイルシステムの構築が可能に:SCSK Panzuraクラウドストレージゲートウェイ
SCSKは、「Panzuraクラウドストレージゲートウェイ」最新版6.3から、IBMのクラウドストレージ「IBM Cloud Object Storage」との接続に対応したと発表した。
SCSKは2017年1月、「Panzuraクラウドストレージゲートウェイ」最新版6.3から、IBMのクラウドストレージ「IBM Cloud Object Storage」との接続に対応したと発表した。
Panzuraクラウドストレージゲートウェイは、クラウドストレージをファイルサーバとして利用するための製品だ。同製品を企業サイトに設置し、インターネット/WAN経由でクラウドストレージに接続すると、ファイルサーバとして動作し、データは全てクラウドストレージに保存される。
同製品を複数の拠点に導入し、1つのクラウドストレージに接続することで、全拠点からアクセス可能なグローバルファイルシステムを構築できる。従来は拠点ごとにファイルサーバを導入するため、データ分散によるリスクやコスト負担などの問題があったが、同製品によって世界中に分散したファイルサーバを統合し、安全なファイル共有が可能になる。
他に、ローカルキャッシュと重複排除機能を搭載した。クライアント端末との高速なファイルのやりとりに加え、同製品とIBM Cloud Object Storage間の通信量を減らすことで、従来のオンプレミス型ファイルサーバと同等の性能を発揮する。また、ストレージ容量も削減できる。
今回の最新版では、Panzuraクラウドストレージゲートウェイが「IBM Cloud Object Storage Public Service」「IBM Cloud Object Storage」の両タイプとの接続を正式にサポートする。これにより、官公庁や金融機関、製造業など、パブリッククラウドの利用が難しいユーザーもオンプレミス環境でグローバルファイル共有システムが利用できるようになる。さらに、クラウド/オンプレミス双方のメリットを備えたハイブリッド・ファイルサーバ環境を構築可能になるとしている。
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