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インクジェット技術を武器に、3Dプリンティングなど新規分野でのビジネス創出を狙う富士フイルム

富士フイルムは、インクジェット技術による事業の拡大を図るため「インクジェット事業部」を新設すると発表した。

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 富士フイルムは2016年12月、インクジェット技術による事業の拡大を図るため、「インクジェット事業部」を新設すると発表した。今後、成長が見込まれる産業用途や3Dプリンティングなど、新規分野での新たなビジネス創出により、同事業で2021年度に1000億円の売り上げ拡大を目指す。


 同社では2005年以降、産業用インクジェットヘッドを製造する米FUJIFILM Dimatixや、多様なインク製造に強みを持つ英FUJIFILM Imaging Colorants、FUJIFILM Speciality Ink Systemsを買収してきた。これらのインク/ヘッドと、富士フイルムの画像処理技術や化学合成技術を組み合わせてインクジェット技術の開発を進め、2011年には商業印刷向けインクジェットデジタル印刷機「Jet Press 720」を発売している。

 今回、インクジェットの事業部を新設することで、ヘッド、インク、画像処理を一貫して自社グループ内で開発できるようになる。その強みを生かしつつ、さらなる経営資源の集中を図る。

 インクジェット技術は、短納期、多品種少量生産、1枚ごとに異なる印刷ができるなどの特長から、商業印刷に加えて産業用途にも活用が広がっている。近年では、3Dプリンティングや電子回路を印刷技術で作成するプリンテッドエレクトロニクスなどの分野での市場拡大も期待されている。


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