ニュース
足首アシストで歩行リハビリ、わずか1キロの装着型ロボット:オリジン RE-Gait
介護医療施設運営などを手掛けるオリジンが、約1kgと軽量な装着型歩行補助装置「RE-Gait」を販売開始する。
介護施設の運営と医療福祉機器の販売を手掛けるオリジンは2016年10月4日、片足約1kgと軽量な装着型歩行補助装置「RE-Gait」を同年10月17日より販売開始すると発表した。
このRE-Gaitは脳卒中後の片まひ患者を対象とした小型軽量の歩行補助装置で、足首の動き“だけ”を補助することが大きな特長。足首の動きを補助することで歩行に必要な膝関節と股関節も連動して動かすことが可能となることから、より装着時負担を軽減してのリハビリテーションが行える。
補助力はモーターだが画一的な補助を行うのではなく、装着者の状態に応じ、目標とする足関節の動きをタブレットにて設定できる他、このタブレットでは歩行パターンの設定と動作の変更も即座に行える。また、歩行データはタブレットへ記録させることが可能となっており、前回装着時のデータと比較することで、患者のモチベーションアップに寄与することも期待される。
RE-Gaitの本体サイズは300×140×365(W×D×H)mm、約1000g。本体の他、利用時には制御ボックスが必要となり、制御ボックスの重量は約900gとなっている。本製品は早稲田大学理工学術院 田中英一郎教授ならびに広島大学大学院医歯薬保健学研究院 弓削類教授、スペース・バイオ・ラボラトリーズ代表取締役 河原裕美氏の共同研究成果を使って開発された。
拡大する装着型ロボット市場、2020年には150億円規模に迫る
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 歩行・足首アシスト装置を用いた実証実験を開始、より使いやすい機器の開発に
安川電機は、スポーツクラブ事業を展開するルネサンスの協力の下、脊髄損傷者用の歩行アシスト装置「ReWalk」と、脳血管疾患者用の足首アシスト装置を用いた実証実験を開始した。 - 「介護ロボット」は単なるコンセプトモデルではなく「実用品」の時代に
矢野経済研究所は、国内介護ロボット市場に関する調査結果を基に、2020年までの市場規模推移と予測を発表した。 - 医療用ロボットスーツのレンタル販売を開始
CYBERDYNE(サイバーダイン)は、世界初をうたうロボット治療機器「HAL医療用下肢タイプ」(HAL医療用)のレンタル販売を、2016年8月下旬から開始すると発表した。 - 歩行時の底屈・背屈動作をアシストして自然な歩行を促す装具
安川電機は、足関節運動機能障害とそれによる歩行障害のある人向けに「足首アシスト装置」を発売した。 - 介護や見守りで普及が見込まれるコミュニケーション&テレプレゼンスロボット
シード・プランニングは、「コミュニケーション&テレプレゼンスロボット」に関する調査を実施し、結果レポートの概要を発表した。