ニュース
遠隔診療関連サービス市場は、遠隔での健康相談/保険診療が市場をけん引:シード・プランニング
シード・プランニングは、日本における遠隔診療サービスの市場規模予測を発表した。
これまで要件が非常に厳しいとされてきた「遠隔診療」だが、2015年8月10日に出された厚生労働省の通知により、“過去の通知に記載されていた適用は必須条件ではない”ことが明確となり、サービス提供のしやすい環境となった。また、2015年6月30日に閣議決定された「経済財政運営と改革の基本方針2015」では、「遠隔医療の推進」が明記されており、今後の遠隔診療の発展が大きく期待されている。
市場調査・コンサルティング会社であるシード・プランニングは、サービス事業者や医療関係者に取材を行い、遠隔診療サービスや医師相談サービスの将来展望を明らかにするとともに、日本における遠隔診療サービス市場の市場規模を予測。その概要を発表した。
なお、ここでの遠隔診療関連サービス市場は、医療機関の市場(遠隔での保険診療、遠隔での自由診療)と、民間企業の市場(遠隔診療サービス、健康相談サービス)を合わせたものとし、2018年と2020年の診療報酬改定で生活習慣病指導管理料などが遠隔診療であっても算定できるようになると仮定して算出を行っている。
2020年度、遠隔診療関連サービスの市場規模は?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 人工知能をヘルスケア業界で活用――治療効果の改善や医療コストの削減に効果
フロスト&サリバンの調査「ヘルスケア業界における人工知能(AI)活用の展望」によると、ヘルスケア業界向け人工知能システムの世界市場は、2015年から2021年にかけて年平均成長率42%で成長するという。 - 病院向け電子カルテ市場は単価が低下傾向にあるが、ゆるやかに成長
シード・プランニングは、電子カルテと医用画像ネットワークシステム(PACS)に関する調査を実施。その調査結果を「2016年版 電子カルテの市場動向調査」にまとめた。 - 高齢者見守りや投薬後の効果観察にも使える患者に優しいウェアラブルバイオセンサー
丸文は、MC10のウェアラブルバイオセンサーおよびデータ収集用クラウドプラットフォームの取り扱いを開始した。 - クラウド上で閲覧・保管・管理が行える医用画像システムサービス
キヤノンマーケティングジャパンは、医用画像クラウドサービス基盤「Medical Image Place」を拡充。医療施設内の医用画像をクラウド上で閲覧・保管・管理できる「医用画像システムサービス」を開始した。