ニュース
心拍データから最適温度を判断する次世代車内空調システム:芝浦工業大学/カルソニックカンセイ
芝浦工業大学 機械制御システム学科の伊東敏夫教授は、カルソニックカンセイと共同で、快適性と省エネ化を両立する次世代車内空調システムの開発に向けた研究を開始した。
芝浦工業大学 機械制御システム学科の伊東敏夫教授は2016年7月6日、カルソニックカンセイと共同で、快適性と省エネ化を両立する次世代車内空調システムの開発に向けた研究を開始したことを発表した。
近年、自動車の燃費性能やデザイン性の向上とともに、振動、騒音、温熱環境といった快適性も重要視されつつある。
走行時以外でエンジンの動力を最も使用するのが車内空調システムであり、現在のシステムは人の体感温度に関係なく設定温度を保つよう稼働するため、ムダが生じていた。さらに、自動車の冷暖房はエンジンの廃熱を使用するが、エンジン性能が向上するにつれ廃熱が少なくなり、暖房エネルギー供給のために燃料を消費するといった課題が生じていた。また、エンジン廃熱を利用しない電気自動車(EV)に関しては、冷暖房によるエネルギー消費問題はガソリン車よりも顕著であり、実走行距離を伸ばす上で大きな障害となっていた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 実車とシミュレーターを用いた走行実験サービス、飲酒・居眠り運転のテストも
ZMPは、実車とドライブシミュレーターを用いた実車実験走行サービス「RoboTest VR+」の提供開始を発表した。 - ADAS向け車載カメラなどに最適な“折り曲げて組み込み可能”なコネクターレス基板
エルナーは、車載製品向けに折り曲げて組み込み可能なコネクターレス基板「Flexlayer-Hybrid」を開発。既に試作品の生産、評価サンプルの提供ができる状態にあり、2017年度以降の量産に向けて受注を開始するという。 - 狙うは車載機器市場!? 静電容量方式の曲面タッチパネルの受注開始
SMKは、カーナビゲーションシステムや車載用センターコントロールなどをターゲットにした、静電容量方式曲面タッチパネル「CapSleek Touch」を発表した。 - 専用施設の建設が不要に、可搬型の実車走行模擬試験システム
東陽テクニカは、Rototestのハブ結合式シャシーダイナモメーターシステム「ROTOTEST Energy」の取り扱いを開始した。