「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。今回は、近年増加傾向にある「内部犯行」に焦点を当て、これを防止するための鍵となり得る考え方と、対策に役立つ資料を紹介する。
以前、とあるネットワーク機器ベンダーとお仕事をしていたとき、その会社の社長が「ネットワークでも“5S”が重要なのではないか?」とおっしゃっていたのが大変興味深く、記憶に残っています。5Sといえば、日本の製造業で職場環境の維持、改善のために重要な「整理」「整頓」「清掃」「清潔」「しつけ」の5つの“S”をまとめたもの。おそらく、筆者よりも読者の皆さんの方がよくご存じのキーワードかと思います。
日本人であれば、5つのSの重要性を何となく理解できているのではないでしょうか。それがサイバーセキュリティの世界でも重要だ、と結び付けたのはなかなか面白い着眼点だと思いました。
そして、その重要性は日々増しているように感じます。最近、日本でもサイバーセキュリティに絡む「内部犯行」の事件が増えています。5Sが徹底されている環境を維持していくことが、内部犯行を防止するための鍵になるかもしれない、と筆者も考えるようになりました。
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