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特集:IoT時代のセキュリティリスクに備える

デジタルカメラの脆弱性から「IoTデバイスの守り方」を考える宮田健の「セキュリティの道も一歩から」(40)(1/2 ページ)

「モノづくりに携わる人」だからこそ、もう無関心ではいられない情報セキュリティ対策の話。でも堅苦しい内容はちょっと苦手……という方に向けて、今日から使えるセキュリティ雑学・ネタをお届け! 今回は、先日報道のあった「デジタルカメラの脆弱性」の事象から、IoT機器の製造に携わる人が学ぶべきものを探っていきます。

» 2019年08月23日 09時00分 公開
[宮田健TechFactory]

 先日、興味深い報がありました。IoT時代のいまは脆弱性の報道はあまたありますが、今回発表となったのは「デジタルカメラ」の脆弱性。この脆弱性を利用すると、デジタルカメラ単体で“ランサムウェア”を実行させ、撮影した写真が全て暗号化されてしまうというのだから驚きです。

 百聞は一見に如かず。この脆弱性を発見したセキュリティベンダーのチェックポイントが公開している動画をご覧ください。確かに、あっという間に攻撃が成立し、PCでは見慣れた「ファイルは預かった、身代金を払え」的な画面を表示することすら成功しています。

 IoT機器の製造に携わる私たちは、ここからなにを学ぶべきでしょうか。

まずは事象のおさらい

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