連載
» 2019年07月19日 09時00分 公開

大原雄介のエレ・組み込みプレイバック:SamsungがAMDからGPU IPをライセンス取得したワケ (1/2)

エレクトロニクス/組み込み業界の動向をウオッチする連載。今回は、2019年6月の業界動向の振り返りとして、SamsungがAMDからGPU IPをライセンスを取得した件を紹介する。

[大原雄介,ITmedia]

 2019年6月で一番大きなインパクトがあったニュースは、恐らくはInfineonによるCypressの買収、次がルネサスエレクトロニクスの社長交代というあたりではないかと思うが、これらは既に何本かの解説記事があるので見送らせていただくとして、ちょっと面白いニュースを取り上げたいと思う。

 2019年5月末から台北で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2019にあわせて米AMDは同社の第3世代Ryzen CPUと、Radeon RX 5700シリーズGPUの詳細を発表したが、この1週間後にそのAMDは興味深いリリースを出した。その骨子は、

  • AMDはRDNAアーキテクチャ(今年発表されたRadeon RX 5700シリーズに採用されている最新のGPUアーキテクチャ)をベースとしたGraphics IPをSamsungにライセンス供与する。
  • SamsungはこのGraphics IPを、SmartphoneやTabletを含む、「AMD製品と補完関係にある」製品に採用する。この代償としてSamsungはAMDにライセンス料とロイヤリティを支払う。

となる。なぜこんなディールが成立したのか? を今月は考察してみたいと思う。

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