「設計者CAE」という言葉が設計現場で聞かれるようになって久しいですが、3D CAD推進とともにきちんと設計者CAEに取り組んでいる企業もあれば、まだ途上あるいは全く着手していないという企業もあるかと思います。連載第11回では、CAEの運用が進み始めると直面する、解析担当者にとっての“困りごと”について紹介します。
これまでお伝えしてきた通り、地に足の付いた「設計者CAE」を行うには、五月雨式のCAE、すなわち“行き当たりばったりのCAE”を行わないという視点に立って、「設計FMEA(DFMEA)」を使用することで、
ということを理解し、その上でCAEを使用してシミュレーションを行っていく前提として、
を明確にし、開発設計段階における先行的なCAE活用を進めていく必要があります。このように社内におけるCAE運用のモチベーションが少しずつ高まってくると、解析担当者は次のようなシーンに出会うことになります――。
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