製品開発は複雑化する一方であり、これまでの手法では限界を迎えつつある。オリンパスは医療機器開発において「基板」単位ではなく「機能」単位による製品開発を実現したが、どのようにしてその変革は成功したのか。「Zuken Innovation World 2016」での講演を紹介する。
製造業のための製品・サービス情報サイト「TechFactory」で掲載された主要人気連載/特集記事を、読みやすいPDF形式の電子ブックレットに再編集してお届けする「エンジニア電子ブックレット」。今回は『「基板」単位ではなく「機能」単位による製品開発を実現したオリンパスの取り組み』をご紹介します。
医療機器メーカーとしても知られるオリンパスはその開発に関して、1998年ごろからEDAソリューションを導入、シンボルの一元管理やCAD記載不備での品質不具合防止に取り組んできました。加えて2000年代に入ってからはPDM/PLMツールも導入し、作成された図面データ管理を中心とした運用を行っていました。
しかし、医療機器開発は複雑化の一途をたどっており、その性質から「医薬品医療機器等法(旧:薬事法)」やFDA、MDD欧州指令など法規制対応も欠かせず、図面管理から出発した電気設計環境に多くの課題が発生していることは社内の多くで認識されていたといいます。
そこで同社は「コンセプト立案」「商品化可能性の検討」「設計開発」「商品化検討と導入」「導入後の維持管理」となるQSRのV字モデル導入が有効だと結論づけ、製品開発の考え方そのものを大きく変革するに至りました。担当者が「図面管理の視点から設計者重視の視点へ、視点が変更できたメリットは大きい」と語る開発工程の変化を追います。
本電子ブックレットは、TechFactoryに掲載された「Zuken Innovation World:「基板」単位ではなく「機能」単位による製品開発を実現したオリンパスの取り組み」を基に制作しています。
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