ルネサス エレクトロニクスがマイコン「RX ファミリ」の次世代メインストリーム製品として32ビットマイコン「RX65N/RX651グループ」をサンプル出荷開始。40nmプロセスコアの採用もあり、高い電力効率を発揮する。
ルネサス エレクトロニクスは2016年10月13日、マイコン「RX ファミリ」の次世代メインストリーム製品として32ビットマイコン「RX65N/RX651グループ」を開発、サンプル出荷を開始したと発表した。
新製品はさらなる電力効率の向上を目指して40nmプロセスを採用した「RXv2」コアを搭載、34.4Coremark/mAの電力性能を実現した。内部には1MBのフラッシュメモリと256KBのRAMも搭載したことにより、各種プログラムやバッファ領域を内蔵メモリでまかなうことができ、外部メモリアクセスの低減による消費電力減も期待できる。
搭載するCPUコアであるRXv2は「同等クラス製品比で1.3倍の処理能力」(同社)を持ち、データ演算やシーケンス制御に加え、通信機能の追加も可能になるとしている。この通信機能については既存製品が備えているイーサネットやUSB、CAN、UARTなどに加えて無線LANモジュールと4ビットデータ接続可能なSDホストインタフェースを備える。
通信データの暗号化と複合化に利用できるAES、TRNGのハードウェア暗号化モジュールも備えている。内蔵フラッシュへのプログラム書き換え時には、指定領域への書き換えに対するプロテクトをかけられるエリアプロテクション機能も実装している。これらの機能実装により、ネットワーク経由で受信したデータによって内蔵フラッシュメモリの書き換えるというIoTやインダストリー4.0で志向される機器制御を安全に行える。
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