ヴァイナスは、3D CADデータ変換・修正ツールの新製品「TransMagic R11」の販売を開始する。
CAEベンダーのヴァイナスは2016年3月31日、3D CADデータ変換・修正ツールの新製品「TransMagic R11」を販売開始する。同バージョンより、従来の永久ライセンス方式から年間契約のサブスクリプション方式へ変更して提供する。またインターネット経由の自動バージョンアップ機能も実装した。
同製品は「現場の問題を解消する」というコンセプトに基づき製品の機能・ポジショニングを全面的に見直して製品構成を一新し、「SUPERVIEW」「PRO」「EXPERT」の3つとした。
SUPERVIEWは閲覧とレポーティング中心の機能構成。CADのデータを読み込んでその内容を画面に表示する機能を持つ。データをPMI情報とともに閲覧したり、技術ドキュメントなどを作成する機能が実装されている。
PROはSUPERVIEWの機能に加えて、CADデータを汎用のフォーマットに変換して出力できる。出力可能なフォーマットは、STEP、IGES、ACIS、Parasolid、STL、DWG、OBJ、HSF、PLY、3D HTML。
EXPERTはPROの機能に加えて、CADデータを別のCADフォーマットに変換して出力することが可能だ。出力可能なフォーマットはPROで出力可能なフォーマットに加え、CATIA V4/V5/V6、CGR、JT、Inventorが対応する。
オプション製品の3Dソリッドモデル修復ツール「MagicHeal」、形状チェックツール「MagicCheck」、バッチツール「MagicBatch」はどの製品上でも稼働可能だ。
TransMagic R11はモデルの操作・最適化、分析結果の可視化、PMIなどに関する新機能の実装と既存機能を強化した。例えばアセンブリモデル操作においては、サブアセンブリモデルへの変換、個別部品のアセンブリモデル間の移動など、自由度が大幅に向上したという。
また3次元形状データは3D PDFデータとして出力できる。3D PDFにより、PDFドキュメント上に3次元モデルを表示させ、回転・拡大・縮小などの操作が可能だ。通常のPDFファイルと同様、Adobe Readerで表示できる。イメージファイルは3D PDFの他、2D PDF、TIFF、PNG、JPG、BMP、EnhancedMetafile、Postscriptが対応する。
TransMagic R11の販売価格は最上位のEXPERTが年間サブスクリプションで40万円(税別)。ヴァイナスは国内の航空・宇宙、自動車・自動車部品メーカーや重工業企業などのCAE/CFDユーザーを中心にTransMagic R11の販売を計画し、初年度で50ライセンスの新規販売数を見込む。
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