大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
本格離陸はまだ遠い? 光電融合技術の最新動向を解説(2/4 ページ)
どのようにCPOを実現するのか
では実際にはどんな具合にCPOを実現するのか。これに関して、ことし(2024年)のHotChipsでIntelが提案したのが図1だ。OpticsをCompute Dieの外に出す以上、Compute DieからOpticsまでの間は電気信号にせざるを得ない。そこはUCIeなり独自のInterfaceを使うとして、その電気信号のI/Fを載せるダイ(TSMCはこれをEIC:Electric ICと称する)と、その上で電気信号を光信号と相互変換して送受信するダイ(TSMCではOCI:Optical IC)を積層して一つのChipletとし、Compute Dieの横に置くという実装方法を発表した。
何でChipletか? というと、IntelはこれをXPU(CPUだったりGPUだったりNPUだったり)同士の接続に使う事を想定しているためで、実際に発表では2つのCPUの間を4TbpsでOpticalで接続する、というサンプルシステムを紹介した(図2)。利用する光信号は4Gbpsの比較的穏当な速度だが、8波長をWDM(Wavelength Division Multiplexing:波長分割多重)で重ねることでOptical Fiber1本あたり4×8=32Gbps、これを64レーン(つまり双方向で合計128本)束ねる事で32×64=2048Gbpsとなる計算だ。そもそもの光信号が何で4Gbpsとかなり低めに抑えられているのかは説明がなかったが(もう最近の半導体レーザーの送信出力は100Gbpsに達している)、UCIeを経由している関係でここがボトルネックになりそうなのと、ファイバーが64レーンで固定なので、帯域から逆算してというあたりではないかと思う。加えて言えば、半導体レーザーの出力をあげると発熱も当然大きくなる。速度を抑えて数を増やした方がトータルでの消費電力が少ないという判断が行われたのかもしれない。一応Intelのロードマップとしては、今後は16波長のWDM、UCIeの速度の高速化(32G→64G→128G)、Opticalの高速化(112G/224G)などを検討している(図3)とされ、技術的にはまだ高速化は可能な余地がある。ただこれはモジュール間接続であり、チップレット間接続用とは言い難いのだが。
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