大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
昨今のArm MCU事情、そして今後の方向性(3/3 ページ)
RISC-Vとの競合
直接製品に関係するわけではないが、Armは今年Cortex-M33にCustom Instructionの機能を公開。2020年にはCortex-M23もこの機能を追加するとした。そんな訳で2020年後半~2021年位にはこれを利用して独自機能を搭載した製品が市場に出回る可能性が高い。
またライセンス形態についても、既にレポートした通り、Flexible Accessなる新しいライセンス形態が提供されている。
この2つは(それぞれの記事の中でも指摘している様に)RISC-V対抗である。RISC-Vは当初からCustom Instruction Extensionを搭載しているし、RISC-Vの主要ベンダーであるSiFiveは、Subscription方式の支払い(一定額を支払うと、好きにIPを利用できる)を当初から提供している。こうした部分で差がつかない様にすることで、少しでもRISC-Vのメリットを削ごう、と言う訳だ。
そのRISC-V、日本ではまだほとんど見かけない(このあたりの事情はEE Times Japanの記事に書かせていただいた)が、既に中国では大量に製品が出ているという話は、清水洋治氏の記事(例えばこちら)などでも紹介されている通りである。こうしたMCUが、製品に搭載される形ではなく、直接コンポーネントとして日本で流通し始めるまであと2年位はかかるだろうか? 恐らく2020年中はあまり検討の余地はないだろうが、2021年あたりからは「Armで行くか、RISC-Vで行くか」を悩むシーンが出てきそうに思える。
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大原雄介のエレ・組み込みプレイバック
これを読めばここ1カ月のエレクトロニクス/組み込み業界の動きが分かる連載。注目すべき市場動向と注目すべき製品を取り上げます。
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