ミック経済研究所
AIによる予兆保全は2018年「成長期」へ
製造業においてAI(機械学習)を利用した予兆保全にかかる期待は大きいが、2017年時点ではまだ実証実験にすぎず、本格的な利用は2019年以降になるとの予測をミック経済研究所が発表した。
製造業においてAIを利用した予知保全に注目が集まっているが、現在はまだ実証実験のレベルであり、市場の立ち上がりは2019年以降になるとの予測をミック経済研究所が発表した。
製造ラインや製造機器の故障を事前に検知する「予知保全」の取り組みは以前から行われており、それは稼働時間測定やしきい値の設定などで行われてきたが、「どこからが要注意であるか」の判断は熟練作業者の経験やノウハウによるところも多かったのが実情である。
そこで注目されたのが、現場から取得される生産データやセンサーデータを収集してAIで分析し、これまで作業者の経験やノウハウで判別されてきた「頃合い」を導き出そうという取り組みである。
◎「故障予知/予知保全」関連記事 ~IoT・AI活用、導入事例、課題~ など
» コニカミノルタが語る「故障予知からのビジネスモデル構築」その収穫と課題
» AIを活用した故障予知は課題も多く、緩やかなペースで進展
» AIによる予兆保全は2018年「成長期」へ
AIによる予知保全は2018年に「成長期」へ
ミック経済研究所が2018年4月2日に発表した調査報告書「予知保全ソリューション市場の実態と将来展望~AI先進ベンダの実体と戦略および有望市場の予測~」では、こうしたAIによる予知保全は大半が現在は実証実験にすぎず、市場も2017年時点で55億円程度としている。
しかし、熟練作業者の人手不足が深刻化する中、AIによる予知保全への需要は高まるとみられており、2018年は揺籃期から成長期へ、2019年には成長期から成熟期へ進み、本格的な立ち上がりの時期を迎えると予測している。市場規模で言えば、2017年時点で55億円であるものの、2019年以降は順調な成長を見せ、2020年は232億円、2021年には338億円の市場に成長するとしている。
このAIによる予知保全の用途としては「設備の故障検知」「不商品検知」「システム運用障害検知」「ネットワーク運用障害検知」「建造物劣化検知」などが想定されるが、製造業のIoT化や労働人口減少などの背景から製造業が積極的に導入する市政を見せていることもあり、「設備の故障検知」「不商品検知」へのニーズが他を上回っている。報告書ではこの2つで市場の7割以上、2017年には41億円、2021年には284億円の市場を形成するとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
市場動向(製造IT)
製造業向けITツール/サービスに関する市場動向、実態調査、セキュリティインシデントなど、製造業におけるIT活用の“今”をお届けします。
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] AIで脱炭素計画を最適化、初年度からエネルギーコストとCO2を削減する方法 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の開発動向、日本の投資戦略やコスト目標の見通しは?
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:フィジカルAIが生み出す新たな「設計思想」――電子版2026年8月号
-
2
半導体装置メーカー 業績まとめ【2027年3月期第1四半期】
-
3
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part4)
-
4
一時は時価総額トヨタ超え キオクシア2026年度の動向
-
5
微細配線間の絶縁劣化をどう捉える? 先端パッケージ評価の最前線
-
6
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part1)
-
7
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:2026年上半期の半導体業界を振り返る――電子版2026年7月号
-
8
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part3)
-
9
CADツールの見直しは本当に必要? 切り替えの理由と効果を7つの質問で検証
-
10
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part2)
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー