TechFactory通信 編集後記
「AIスピーカー」ではなく、「スマスピ」でどうでしょう
AIスピーカーではなく「スマートスピーカー」略して「すますぴ!」で。かわいい感じ、しませんか?
「音声で指示を出すと、インターネットで検索をしたり、家電を操作したりする音声アシスタント機能を搭載したスピーカー製品」が、2017年の新語・流行語大賞(現代用語の基礎知識選)にノミネートされました。
平たく言えば、「AIスピーカー」が流行語大賞にノミネートされたということなのですが、このニュースに聞いてモヤッとした気持ちになったのは私だけではないと思います。
Google「Google Home」にLINE「Clova」、アマゾン「Echo」と年末に向けて各社から製品が登場し、話題も豊富です(Appleの「HomePod」も年末に間に合えばさらに話題になったと思いますが、iPhone Xでお忙しいのでしょう)。新ジャンルの製品なのでまずは製品販売ページの“自称”を調べてみると、この3製品はいずれも自身を「スマートスピーカー」と呼んでいます。広告のキャッチなどをのぞけば、上記製品ページのどこにも「AI」の文字はありません(2017年11月10日午後2時時点)。
今回の流行語大賞にノミネートされた「AIスピーカー」という呼び名がいつごろ、どこから始まったのかを調べきることはできませんでしたが、Googleのトレンド検索で調べてみると2017年の春先から言及される機会が増え、秋口からはさらに取り上げられる機会が増えてているようです。
「機械に話しかけると、対応してくれる」というニュアンスからは、眼前のスマートスピーカーを「AI」という言葉を使って説明したくなる気持ちも分かります。
ですが、Google Homeなどの製品は「これまでボタン操作や画面タッチで行っていた操作を音声に置き換え、その適用範囲を広げた」ものであって、そこあるのは人工知能(Artificial Intelligence)ではなく、「スマートさ」だと思うのです。
そうした意味で言えば、AIスピーカーという表現は「AI」という言葉の乱用であり、本来の意味からズレた使い方であると言えます。AIスピーカーと聞いてモヤッとした方の多くは、「AI」についてある程度以上の理解をしているために、このズレを違和感として受け取ったのでしょう。
とはいえ言葉はコミュニケーションの手段でもあるので、意味だけを厳格に追うというのも実情にそぐわないと思います。「日常生活をちょっとスマートにしてくれるスピーカー製品」を「AIスピーカー」と表現することは、今回の流行語大賞ノミネートもあって、一般的になるのかもしれません。
ただ、スマートスピーカーを「スマスピ」と略して使うほうが、個人的には語感もかわいくて好ましいように感じてしまいます。すますぴ!
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TechFactory通信 編集後記
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