TechFactory通信 編集後記
眼鏡開発に3Dプリンタを活用、製品化までの期間が15カ月から8週間に
眼鏡やサングラスなどのアイウェアに特化したラピッドプロトタイピング(RP)ソリューションズが登場。
10月10日は「目の愛護デー」です。「10」と「10」を横にすると眉毛と目の形になることから、この日が目に関する記念日になったそうです。
つい先日、目に関する技術発表がありました。3Dプリンタベンダーのストラタシスが、メガネやサングラスといったアイウェアの製品開発期間の短縮を実現する「VeroFlex RP アイウェア・ソリューション」を発表しました。RPとは、製品開発における試作手法として知られるラピッドプロトタイピングのことです。
ストラタシスは、アイウェア(フレーム)の試作に特化した「VeroFlex」という新しい造形材料を開発。これとマルチカラー&マルチマテリアル対応3Dプリンタ「Stratasys J750」とを組み合わせることで、試作品製作のスピードアップを実現するとしています(関連記事:36万色フルカラーの第3世代マルチマテリアル対応「3Dプリンタ」国内販売開始)。
矢野経済研究所が実施した「国内アイウェア小売市場に関する調査(2017年)」によると、国内の同市場は2012年以降、5年連続でプラス成長を遂げており、価格競争が続く一方で、機能性などを備えた高付加価値製品の販売も堅調だといいます。こうした背景から、アイウェアメーカーはいち早く最新のトレンドを取り入れた製品を開発しなければなりません。しかし、従来の手法では製品化に約15カ月要するといわれており、市場投入期間の短縮とコスト削減が大きな課題となっていました。
眼鏡開発に3Dプリンタを活用、製品化までの期間が15カ月から8週間に
新素材のVeroFlexは、マルチカラーや質感の再現性だけではなく、厳しい社内試験に対応可能な耐久性と柔軟性を兼ね備えており、Stratasys J750との組み合わせで造形されたフレームの試作品を使って、落下試験、レンズの取り付け、負荷試験、耐摩耗性試験などを実施できるそうです。こうした特性を備えていることから、今回のソリューションを導入することで、15カ月かかっていた製作期間が何と8週間に短縮されるといいます。
以前、3Dスキャンと3Dプリントでオーダーメイドの眼鏡を作成できるプラットフォームの試験運用が開始されたというニュースを取り上げましたが、アイウェア市場でも3Dプリンタの活用機会がかなり増えてきている印象です(関連記事:世界に1つだけの眼鏡を3Dスキャンと3Dプリントで――オーダーメイド眼鏡製造用プラットフォーム)。
今回紹介したのはアイウェアの試作の迅速化に役立つソリューションですが、審美性の確認や厳しい性能評価まで実現できてしまうようなので、最終製品を造形して販売するようなサービスが実際に登場する日も近いのではないでしょうか?
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TechFactory通信 編集後記
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