オムロン E2E-NEXT/e-治具
自動車工場の突発的な設備停止リスクを低減させる次世代近接センサー
オムロンは、自動車および自動車部品工場における設備稼働率の向上に貢献する、「世界最長」(同社)の検出距離を実現した次世代近接センサー「E2E-NEXT」を発表した。
オムロンは2017年9月28日、自動車および自動車部品工場における設備稼働率の向上に貢献する、「世界最長」(同社)の検出距離を実現した次世代近接センサー「E2E-NEXT」と、取り付け冶具「e-治具」の販売を同年10月2日から開始すると発表した。
販売価格は、長距離タイプが7700円から、スパッタ対策長距離タイプが1万1900円からとなる。
◎編集部イチ押し関連記事
自動車産業の未来
» 自動車産業、変革の時代をどう生きる? 未来への処方箋
» 燃費規制の厳格化を追い風に、車載モータの新たな需要が拡大
» 「eコックピット」は自動運転車の普及に伴い増加――2022年には830万台超へ
» 「自動追い越し」など実現するレベル2自動運転、2020年には500万台規模へ
» 「事故低減」「優れた運転体験」は自動運転市場を拡大しない
従来比2倍の検出距離を実現する近接センサーが設備停止リスクを低減
自動車および自動車部品工場では、1時間の設備停止が1000万~6000万円の大きな機会損失につながるとされており、いかに設備停止の頻度やその時間を削減するかが、経営上の重要課題となっている。同社が実施した調査によると、エンジン部品の製造現場における突発的な設備停止は、年間約1600時間発生しており、そのうちの15%に当たる約240時間が、近接センサーと検出物体との衝突や誤動作によるものであることが分かったという。
E2E-NEXTは、高精度の温度補正を可能にした「サーモ・ディスタンス・コントロール技術」と「アナログデジタルハイブリッドIC “PROX2”」を搭載する。これらは同社が独自開発したもので、長距離検出の課題であった温度変化による影響を最小限に抑え、同社従来品と比較して約2倍の検出距離を実現。代表的なM12サイズでは、検出距離が従来品で3mmだったところ、新製品では7mmに倍増した。これにより、自動車や自動車部品の工場において、検出物体との衝突故障や誤動作が原因で発生する設備停止回数を従来の3分の1に削減することに成功した。
さらに、E2E-NEXTとセンサーヘッドを交換する際、取り付け位置をワンタッチで固定できるe-治具を用いることで、故障時の近接センサーの交換にかかる時間を従来の約10分から10秒に大幅短縮。故障箇所の確認から、装置の一部解体、センサーの交換、配線、動作確認といった一連の作業により、平均約60分かかっていた設備停止後の復旧時間を約50分に短縮する。
同社は、E2E-NEXTとe-治具を提供することで、自動車や自動車部品工場において、これまで年間約240時間発生していた近接センサーに起因する突発的な設備停止時間を約67時間にまで短縮することに貢献するという。そして、今後も新たなオートメーション技術を通じて、製造現場におけるさまざまな課題を解決し、設備の長期的な安定稼働を実現するモノづくり革新に取り組んでいくとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
製品/サービス(自動車)
この記事の著者
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社 Green AI] AIで脱炭素計画を最適化、初年度からエネルギーコストとCO2を削減する方法 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の普及戦略が公表 政府が目指すコスト・導入量のロードマップを解説 -
市場調査・トレンド
[スマートジャパン編集部] 導入が加速する再エネ・系統向け蓄電システム コスト・収益性の現状分析 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] いまさら聞けない「ペロブスカイト太陽電池」の基礎知識と政策動向 -
技術文書・技術解説
[スマートジャパン編集部] 「ペロブスカイト太陽電池」の開発動向、日本の投資戦略やコスト目標の見通しは?
関連記事
こんなメディアも見られています
TechFactoryに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
特集
- マテリアルズ・インフォマティクスの動向調査
- 研究・開発職のデジタル活用調査
- 設計・解析業務におけるAI活用
- 3Dプリンタ利用動向調査
- CAD利用動向調査
- つながる工場の現状と課題
- 製造業におけるAI開発および活用の実態
- 設計・製造現場における品質管理
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:フィジカルAIが生み出す新たな「設計思想」――電子版2026年8月号
-
2
半導体装置メーカー 業績まとめ【2027年3月期第1四半期】
-
3
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part4)
-
4
一時は時価総額トヨタ超え キオクシア2026年度の動向
-
5
微細配線間の絶縁劣化をどう捉える? 先端パッケージ評価の最前線
-
6
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part1)
-
7
EE Times Japan×EDN Japan 統合電子版:2026年上半期の半導体業界を振り返る――電子版2026年7月号
-
8
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part3)
-
9
CADツールの見直しは本当に必要? 切り替えの理由と効果を7つの質問で検証
-
10
新入社員に読んで欲しい鉄鋼材料の基礎知識まとめ(Part2)
TechFactory SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechFactoryをフォロー