CDNLive Japan 2017
山積する課題、設計と検証を「スマート」に進めるには(1/2 ページ)
現在の技術トレンドである自動運転や人工知能などはハードとソフトが密接に関係しており、その開発の困難さは増している。効率的な開発を行うための設計と機能検証はどう行うべきか。日本ケイデンスのユーザーカンファレンスより紹介する。
「シリコンが帰ってきた――」
かつて、「これからはソフトウェアだ」と言われた時代があった。しかし、現在の技術トレンドである自動運転や人工知能、VR、IoTなどの要素はいずれもハードウェアと密接な関係を持っており、電子設計の重要性が再び脚光を浴びている。
ただし、設計はシリコンの微細化をはじめとしたさまざま要因によって大規模化と複雑化の一途をたどっており、そこには高品質な製品を迅速に市場投入しなければならないプレッシャーも存在するため、製造業にはより効率的な開発が求められている。
EDAベンダーの日本ケイデンス・デザイン・システムズは2017年7月21日、ユーザーカンファレンスである「CDNLive Japan 2017」を開催。基調講演に登壇した米CadenceのAnirudh Devgan氏は「シリコンが帰ってきた」と高まる設計の重要性を歓迎しながら、効率的な開発を行うための設計および機能検証の最新状況について解説した。
輸送(Transportation)と検証(Verification)は似ている
シリコンの需要が高まっている分野は数多いが、最も需要が見込め、同社としてもフォーカスしている分野としてDevgan氏が挙げるのは車載分野だ。
米Cadenceは2013年にDPU(Dataplane Processing Unit)IPなどに強みを持つIPベンダーのTensilicaを買収しており、Tensilicaの各種製品をISO 26262に準拠・対応させることで、単に機能を提供するだけではなく、機能検証と安全認証も提供する体制を構築している。
Cadenceの製品ポートフォリオは幅広く、車載に向けた機能安全であるISO 26262関係だけに限ってもTensilicaのようなIP、機能及び安全に関する検証ソリューション、ECUデザインに向けたSiP(System in Package)などを有しており、Devgan氏は「自分たちはデザインと検証の双方を提供できるユニークな立場にいる」と表現する。
ただ、デザインに比べて検証はその性質からどうしても手間がかかる。Devgan氏は「輸送(Transportation)と検証(Verification)は似ている。輸送には手段として船や飛行機、鉄道などがあり、検証にも形式的検証、シミュレーション、エミュレーション、FPGAでの試作検証とさまざまな手法がある。これは、どのように届ける/検証するかを考え、用意することに似ている」と、自社がスマートな検証の手段を豊富に持つことをアピールした。
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