IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト(1)
ソフトウェアテストのコストと品質(前編)―「テストの究極の問題」を考える(2/5 ページ)
ソフトウェアテストの定義を見直す
ソフトウェアテストとは、ソフトウェアシステム(製品)が期待した通りに動作することを確認するためのものである。
もう少し詳しく見ると、ソフトウェアテストは「開発プロセスにそって正しく作られているかを、プロセスとその成果物(ドキュメントやプログラム)で検証(Verification)すること」と「正しい製品が作られているか、求められる要求から妥当性を確認(Validation)すること」である(*2)。
これを「V&V」(Verification and Validation)と呼ぶ。つまりソフトウェアテストとは、製品が正しく作られ、正しい製品になっているかをテストすることである。これは周知の定義かもしれないが、あらためて確認しておく。
2 SWEBOK(3)ではソフトウェアテストでは「Are we building the product right?(製品が正しく作られているか)」「Are we building the right product?(正しい製品が作られているか)」と書かれている。
*3 SWEBOKとは「SoftWare Engineering Body Of Knowledge」(ソフトウェアエンジニアリング知識体系)であり、ソフトウェア工学に関する各種の知識をまとめたもの。IEEE(米国電気電子技術者協会)とACM(米国計算機学会)が共同でまとめたものが一般的に知られている。ソフトウェアエンジニアにとって必須の知識体系である。
ここではSWEBOKの言葉を借りたが「堅苦しい大学の授業みたいな言葉で、実際にやっているソフトウェアテストと違う」と感じたかもしれない。しかしこのような言葉を知っておくとソフトウェアテストを「上から目線」で振り返ることができるのはもちろん、見栄を張ることができる。
ソフトウェアテストの実務的な定義
一方、ソフトウェアテストの手段から考えると、実際のソフトウェアテストは以下のようにもなる。「ソフトウェアテストとは欠陥を発見するつもりでプログラムを実行する過程」(G.J.Myers)である。つまりテストとは欠陥を発見する過程であり、その目的は欠陥の発見である。この言葉はテスト技術者にとっては実感があるだろう(プログラマーにとってはそうでもないかもしれないが)。
つまり「テストが成功した」とは欠陥を発見したことであり、「テストが失敗した」ということは欠陥を発見できなかったことである。
とあるテスト現場より(2)
A:「先輩、テストは大成功です!」
B:「そうか、よくやった。今夜は祝杯を挙げよう!」
A:「先輩、何、言ってるんですか。バグが一杯見つかったんです、今夜は徹夜でデバッグですよ!」
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IoTとAI、ビッグデータ時代のソフトウェアテスト
言うまでもなくソフトウェアテストは重要だが、IoTやAIなどの新しい概念によってソフトウェア自体の在り方が変わりつつある中、旧来からのテストを踏襲するだけでは成果は得られない。新時代のソフトウェアテストについて、考察する。
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